観測距離が長いほど影響が増す
気差・球差はどちらも観測距離の2乗にほぼ比例して大きくなるため、見通しの良い場所で長距離を観測する路線測量や河川測量では無視できない誤差になります。前視・後視の距離をできるだけ等しく取る往復観測を行えば気差・球差はほぼ相殺されるため、補正計算を省ける現場も多くあります。逆に前視・後視の距離差が大きい観測では、補正計算を行わないと系統的なずれが残ります。GNSS測量が普及した現在でも、水準測量では気差・球差の考え方が基本であり、観測計画の段階で視準距離をどこまで許容するかを決めておくことが、後工程の補正計算を減らす近道になります。
実務での注意点
- 前視・後視の距離差が大きい観測は、気差・球差の補正計算が必要かを確認する
- 長距離の水準測量では、往復観測による相殺を基本の観測方法として計画する
- 橋梁や河川を挟む長距離観測では、気差・球差の影響が特に大きくなる点に注意する

