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点群から土量を出す最短手順:出来形→土量→概算コストまで一気通貫

UAV/地上レーザで取得した点群から、出来形(現況)→地表面モデル→盛土切土体積→概算コストまでを、 現場で迷わず回せるように10ステップで整理しました。 体積→台数→運搬費の試算は 無料「土量コスト計算機」 で即チェックできます。

点群→地表面→TIN→体積→コストのワークフロー
ワークフロー:点群→分類→地表面→TIN→体積→台数・コスト

最短手順(10ステップ)

  1. 計測計画(座標系・基準・品質目標)

    公共座標系/ローカル座標系、標高基準、必要精度(例:平面±3 cm/標高±5 cm 目安)を定義。GCP/CP配置と飛行・スキャン計画を固める。

  2. 点群取得(UAV/地上レーザ/SLAM)

    露出・風・被覆の影響を考慮し、オーバーラップ/スキャン密度を確保。RTK/PPKや基準局ログの整合をとる。

  3. 基準点調整と座標一元化

    GCPで束縛調整→外れ値除去。既往図・既設杭との整合チェック(残差・系統誤差の確認)。

  4. 点群クレンジング(ノイズ・外れ値)

    スパイク/フリンジ/霧・反射ノイズをフィルタ。平坦部で標高分布を確認し、分散が過大な領域を是正。

  5. 分類&地表面抽出(Ground抽出)

    地物分類(地表・建築物・植生・車両など)。体積計算は地表面(Bare Earth)を用いるのが基本。植生被覆はモーフォロジ/傾斜ベースで除去。

  6. 境界・マスクの作成

    施工範囲、除外領域(法尻外・構造物天端など)をポリゴンでマスク。体積の基準外を切り落とす。

  7. TIN/DEM生成(地表面モデル)

    間引き/グリッド化ルールを現場スケールに合わせ最適化。TINの長細三角・反転を検出し補修。

  8. 基準面の定義と差分体積

    出来形体積:設計TIN/既設DEMとの差分盛土/切土を分離。現況土量:基準平面(例:GL)との差分で算出。境界外補外は不可。

  9. 品質管理(検証点・断面・残差)

    検証点で残差確認、断面で局所の過不足を目視確認。集計は盛土・切土・ネットの3値を表示。

  10. 書式出力と試算

    LandXML/IFC/CSV/GeoTIFFで納品用に出力。係数(膨張/締固め)×運搬条件で台数・コストを試算し、レポート化。

体積→台数→概算コストの落とし込み

台数 ≒ (体積 × 係数) ÷ 1台の積載m³  概算運搬費 ≒ 台数 ×(走行距離/待機/単価)
車種積載量の目安(m³)例:対象体積 120 m³ の台数
2tダンプ約2〜340〜60 台
4tダンプ約4〜524〜30 台
10tダンプ約6〜815〜20 台

※係数・路線条件・待機時間で大きく変動します。詳細見積は契約仕様・実測に基づいてください。

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よくある誤差要因と回避策

  • 植生/残置物の未除去:Ground抽出を厳格に。断面チェックを必ず。
  • TINの外挿:範囲外の補外で体積が膨らむ。境界マスクで抑止。
  • 座標系の取り違え:既往図・基準点でベンチマーク確認。高さ基準を明確に。
  • 格子間引き過多:法面の形状が崩れる。勾配・曲率条件で自動密度調整。

出来形から精算まで:当社の支援

TAS Technical Writing Team(技術記事監修)