平均断面法とは、道路・河川・堤防などの線形工事における土量計算の基本手法です。距離を挟んだ2断面の断面積の平均に両断面間の距離を掛けて体積を算出します。
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平均断面法の計算式
V = (A1 + A2) ÷ 2 × L
- V: 体積(m³)
- A1, A2: 両端断面の面積(m²)
- L: 両断面間の距離(m)
複数断面がある場合は隣接する2断面ずつ繰り返して合計します。
図解精度の目安と確かめ方
精度は計測の方法で変わるため、求められる精度を伺ってから、標定点の数と計測の方法を決めます。
| 計測の方法 | 精度の目安 | 確かめ方 |
| ドローン測量(標定点を設置した場合) | 水平・垂直とも±5cm以内 | 検証点の残差を確かめ、精度管理表を付ける |
|---|
| 地上レーザー | ±2〜10mm(近距離) | 計測の後に精度を確かめてから納品する |
誤差が生じる理由
断面形状が急変する区間では実際より過大な体積を算出します。実際の土体は断面が連続的に変化しますが、平均断面法はこれを平均値で近似するためです。より精度が必要な場合は角錐補正を適用するか、TIN法を使用します。
ドローン測量との組み合わせ
ドローン点群データから断面を自動抽出しTREND-POINTで計算することで、従来より短時間で高精度な土量計算が可能です。
掘削する油圧ショベルの真上からの空撮(写真はイメージです)
平均断面法の実務上の注意点(東海エアサービスの現場知見)
平均断面法は土量計算の基本手法ですが、実際の現場では以下の点に注意が必要です。
- 断面間隔の選定:標準は10〜20m間隔。法面の形状変化が大きい箇所は5m間隔に詰める。断面が粗すぎると実測値との誤差が10〜30%になるケースあり
- 複雑地形での過小評価:凹凸が激しい地形では平均断面法が体積を過小評価しやすい。ドローン点群を使った「メッシュ法(グリッド法)」の方が精度が出る
- 軟弱地盤の変形:施工中に地盤が変形・沈下している現場では、起工測量と完成測量のタイミング管理が重要
- 設計断面との比較:設計図の断面位置とドローン計測の断面位置を一致させるため、TREND-POINTで断面を重ねて確認している
ドローン点群を使った平均断面法の精度向上
東海エアサービスでは、ドローン(RTK-GNSS対応)で取得した点群データをTREND-POINTで処理し、任意間隔の断面を自動生成しています。
従来手法との比較(1ha造成現場の実測例)
- トータルステーション断面測量(20m間隔):誤差率 ±8〜15%
- ドローン点群 + TREND-POINT自動断面(10m間隔):誤差率 ±2〜5%
- ドローン点群メッシュ法(1m×1mグリッド):誤差率 ±1〜3%
よくある質問
Q. 平均断面法の断面間隔はどう決めますか?
A. 国土交通省の積算基準では原則20m間隔です。地形変化が大きい箇所は10m以下にします。ドローン点群なら任意間隔で断面を抽出できます。
Q. 平均断面法とTIN法の使い分けは?
A. 線形工事(道路・河川)は平均断面法、面的に広がった造成工事や精度要求が高い現場はTIN法(点群ベース)が適しています。
図解土量の根拠になる計算範囲・控除範囲・基準面
土量は、計算範囲・控除範囲・基準面を先に決め、現況の点群と基準面の差から計算します。
現況の点群計測した地表面 − 基準面計画面など、比べる面 = 土量計算範囲から控除範囲を除いて集計
- 計算範囲
- 土量に入れる範囲です。範囲図で示します。
- 控除範囲
- 土量から除く範囲です。ご指定の控除範囲や緑地は区分して計算します。
- 基準面
- 舗装の部分は、仕上げ高でなく路床高で基準面をつくります。