スリーブ位置出しとは、配管・配線が構造体を貫通する開口(スリーブ)の位置を躯体施工前に墨出しする作業をいう。設備図と構造図を突き合わせ、梁や柱の主筋と干渉しない位置を確定させる。スリーブには円形・角形があり、用途によって管理する寸法基準が異なる。
調整が必要な理由
スリーブ位置は設備の勾配・機器接続位置から決まる一方、構造体は配筋位置や耐力上の制約があるため、総合図の段階で位置を調整してから型枠に反映する。位置出しが遅れると型枠にスリーブ枠を後施工で追加することになり、手戻りが大きい。梁を貫通するスリーブは径・位置に構造上の制限があり、勝手に位置を動かすことができない点にも注意する。開口が集中する箇所では、補強筋の要否も含めて構造担当と事前調整する。
実務での注意点
- 構造上NGな位置(梁のせん断耐力に影響する範囲など)にスリーブが計画されていないか事前に確認する
- 複数設備業者の配管が重なる箇所は総合図で優先順位を決めてから墨出しする
- 型枠への取付け後、コンクリート打設までにスリーブが動いていないか最終確認する

