エレベーターガイドレール芯出しとは、かごや釣合いおもりを案内するガイドレールを、昇降路内の基準線に合わせて正確な位置に据え付けるための位置決め作業をいう。据付け精度が走行時の乗り心地や機器寿命に直結するため、施工測量の中でも精度要求が特に高い部類に入る。
芯出しの進め方
昇降路の上部に基準墨を設け、下げ振りやトータルステーションを使って各階のガイドレール取付け位置に基準線を落とし込む。レールの通り・レベルは全長にわたって許容誤差内に収める必要があり、階が進むごとに基準を検測し直す。
建物の変位が精度に与える影響
高層建物は施工中も温度差や自重によるわずかな変位が生じるため、上層階まで昇降路が立ち上がった段階で基準墨のずれが蓄積していないかを確認する。躯体の変位が大きい場合は、エレベーター製造者と協議のうえ芯出しの再測定・補正を行う。
実務での注意点
- 昇降路の各階でレールの通り・レベルを検測し、許容誤差内であることを記録に残す
- 建物の変位・不陸が大きい階では、レール芯出しの基準を再確認する
- レール据付け完了後、実測データをエレベーター製造者に引き渡し、据付け精度を照合する
精度は計測の方法で変わるため、求められる精度を伺ってから、標定点の数と計測の方法を決めます。
| 計測の方法 | 精度の目安 | 確かめ方 |
|---|---|---|
| ドローン測量(標定点を設置した場合) | 水平・垂直とも±5cm以内 | 検証点の残差を確かめ、精度管理表を付ける |
| 地上レーザー | ±2〜10mm(近距離) | 計測の後に精度を確かめてから納品する |
地上レーザーは、機械から見通せる範囲しか測れません。
出典:当社のよくある質問(精度)

