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コラム

“現況が図面と違う”を終わらせる|3Dスキャンでレイアウト変更のムダを0に

この記事の要点

地上型レーザースキャナで現況を点群にすると、図面と現況の乖離を把握できます。新規設備の3Dモデルを点群に重ねれば、干渉や搬入経路を計画段階で確認できます。

この記事に関係するサービスは「3次元計測(LiDAR・地上レーザー)」です。料金は、3分で概算を見られます。

設備更新やレイアウト変更の計画を進める中で、「図面を見ながら現場を歩くと、寸法も設備の位置も全然違う」という状況は珍しくありません。古い紙図面しかなく、増設・移設を繰り返した結果、図面と現況の乖離が積み重なっている工場や倉庫では、計画段階の干渉チェックが形式的なものになりがちです。その結果、施工に入ってから「収まらない」「搬入できない」「配管と干渉する」という手戻りが発生し、工期と費用の両方が膨らみます。3Dスキャンによる現況の点群化は、この構造的な問題を断つ手段になります。

3Dスキャンで現況を正確に押さえる

地上型レーザースキャナを使うと、建屋内の壁・柱・梁・床・既設配管・ダクト・設備架台などを短時間で三次元的に計測し、多数の点群データとして記録できます。この点群から現況図面(平面図・断面図・3Dモデル)を作成することで、実態に基づいた計画検討の土台ができます。

従来の計測方法 3Dスキャン計測
スケール・巻き尺による手計測 スキャナによる面的・立体的な同時取得
計測者の技量・見落としに依存 遮蔽がなければ空間全体を均質に記録
図面への転記で誤記が発生しやすい 点群から直接DWG/DXFへ変換・出力
高所・狭所の計測が困難または危険 スキャナ設置位置を変えて合成が可能

成果物はLAS・LAZ形式の点群データのほか、DWG・DXF形式の現況図面、確認用のPDFとして納品します。CADソフトへの取り込みや、3Dモデルとの重ね合わせにそのまま使える形を基本としています。

図解成果物と納品の形式

点群はLAS・LAZ、オルソ画像はGeoTIFF、図面はDXF・DWG、3次元設計データはLandXMLで納めます。

成果物形式
点群 LAS・LAZ
オルソ画像 GeoTIFF
図面 DXF・DWG
3次元設計データ LandXML
BIM/CIM向けの3次元モデル IFC・OBJ
土量計算書 PDF・Excel・CSV

お使いのソフトや発注者の指定に合わせて形式を決めます。電子納品(XML)と、TREND-POINT・TREND-ONE向けの形式にも対応します。

出典:当社のよくある質問(納品の形式)

レイアウト変更・設備計画での活用場面

正確な現況データがあると、計画段階でできることが大きく広がります。

既存物との干渉確認

新規設備の3DモデルをCAD上で点群に重ね合わせると、梁下寸法・配管との干渉・隣接設備とのクリアランスを画面上で事前に確認できます。「いけると思ったら梁に当たった」という現場での発見を、計画段階に前倒しできます。

搬入経路・揚重計画の検討

大型設備の搬入では、工場入口から据付場所までの経路に障害物がないかを事前に確認する必要があります。点群をベースにした断面図があれば、どこで設備が通過できなくなるかを机上で洗い出せます。

新規設備の納まり確認

架台・タンク・コンベヤなど新規設備の基礎や取り合い部分の詳細検討に、現況の正確な床レベルや柱位置のデータが不可欠です。竣工図が残っていない増築エリアでも、スキャンがあれば計画を進められます。

計測で気をつける点

屋内計測には屋外のGNSS(GPS)測位が使えません。そのため、計測精度を担保するには基準点の設置と複数スキャンポジション間の合成(レジストレーション)が欠かせません。事前に基準点の配置計画を立て、現場で確認しながら進めます。

遮蔽についても注意が必要です。棚の裏側・設備の影・配管が密集した天井裏など、スキャナの視線が届かない場所はデータの欠損が生じます。計測計画の段階で「どこまで必要か」を明確にしておくと、スキャンポジション数と作業時間を最適化できます。

稼働中のラインに並行して計測する場合は、安全確保が最優先になります。立入制限エリアの把握、作業員との動線分離、防護具の着用など、現場の安全ルールに準じた段取りが必要です。稼働ラインを止めるタイミングと計測エリアの割り振りについて、事前に工場側の担当者と詳細を詰めます。

CADで土木の平面図を開いたモニター
CADで土木の平面図を開いたモニター(写真はイメージです)

現場でよくある相談

  • 竣工図はあるが何度も改修しており、現状と図面のどこが違うか分からない。図面を信頼してよいか判断する前に現況を確認したい。
  • 設備更新の計画図を業者に渡したところ「現場を見たら寸法が合わない」と言われた。次回は計画前に正確な現況データを用意したい。
  • 稼働を止めずに計測できるか。週末や夜間での対応は可能か。

東海エアサービスの実務での進め方

  • ヒアリング・計測計画:計測範囲・目的の成果物・精度要件・稼働スケジュールを確認し、基準点配置と作業動線を計画する。
  • 現地計測:地上型レーザースキャナを複数ポジションで設置し、点群を取得。基準点との結合精度を現場で確認してから撤収する。
  • 点群処理・現況図作成:TREND-POINTおよびTREND-ONEで点群を処理し、DWG・DXF形式の現況図面とLAS/LAZ形式の点群データを作成する。
  • 成果物納品・確認:DWG・DXF・PDF・LAS/LAZを納品。CADへの取り込み方法や点群ビューアの利用についても対応する。
  • 見積時の確認項目:計測面積・階層数・遮蔽の多い設備の有無・稼働中計測か否か・必要な成果物形式・納品希望時期。
  • 資格・対応エリア:測量業登録 第(1)-37730号、全省庁統一資格取得済み。全国対応。

3Dスキャン・点群活用

工場・倉庫の現況を点群で正確に把握

3Dスキャンの相談はこちら

図解測るものと計測の方法

広い屋外はドローンでの写真測量、草木の下の地形はドローンLiDAR(航空LiDAR)、屋内の設備や床は地上レーザーで測ります。

測るもの・場所計測の方法主な納品物
屋外の広い範囲(造成地・土工の現場) ドローンでの写真測量 点群・オルソ画像・土量計算書
草木が残る山林・法面の地形 ドローンLiDAR 地表面の点群・断面図
屋内・近い距離の細かい形(工場の設備・床) 地上レーザー 点群・図面・床の不陸マップ
外壁・太陽光パネルの点検 ドローンに積んだ赤外線カメラでの撮影 サーモ画像・異常箇所図・報告書

植生の状態によっては、ドローンLiDARと地上レーザーを組み合わせます。機材は対象と求められる精度に合わせて手配するため、ドローンLiDAR・地上レーザーでの計測は個別にお見積もりします。

出典:当社が計測の方法を決めるときの分類

3次元計測の内容と料金を見る

この記事のよくある質問

レイアウト変更の前に3Dスキャンをすると、何が確認できますか?
新規設備の3DモデルをCAD上で点群に重ね合わせ、梁下寸法、配管との干渉、隣接設備とのクリアランスを事前に確認できます。搬入経路の障害物や、竣工図がない増築エリアの納まり検討にも使えます。
屋内の計測で、精度を保つにはどうしますか?
屋内はGNSS測位が使えないため、基準点の設置と複数スキャンポジションの合成(レジストレーション)が欠かせません。事前に基準点の配置計画を立て、現場で確認しながら進めます。
稼働中のラインがある工場でも計測できますか?
稼働ラインと並行する場合は安全確保が最優先です。立入制限エリアの把握、作業員との動線分離、防護具の着用を行い、稼働を止めるタイミングと計測エリアの割り振りを工場側担当者と事前に詰めます。
東海エアサービス株式会社

名古屋市名東区のドローン測量・3次元計測の会社です。土量・出来形・在庫・設備を測り、点群・図面・数量計算書で納品しています。測量業登録 第(1)-37730号。