このページでできること
- 現場の条件を前提として言語化(容積・距離・単価・丸め)。
- 土量(m³)からダンプ台数・運搬費・処分費を式で算定。
- よくあるムダの発生ポイントを事前に回避。
- 最後に無料計算機でそのまま試算→資料化。
※官公庁案件の品質基準で運用できるよう、根拠が追える構成にしています。

弊社は全省庁統一資格(役務の提供等/全国有効)を保有。官公庁案件の品質基準に準拠した見積・成果管理に対応。
まずは最短ルート:5つの入力で概算
- 土量 V(m³)
- トラックの実効容積 C(m³/台)
- 片道距離 D(km)
- 運搬単価(円/台・km または 円/m³・km)
- 処分単価(円/m³)
ここまで決まれば、ダンプ台数・運搬費・処分費が出ます。詳細は下の「基本式」を参照、または計算機へ。
土量→ダンプ台数→コストの基本式
1) ダンプ台数
前提:
- V = 土量(m³)
- C = トラックの実効容積(m³/台)※法令・積載制限・材質の安定係数を考慮
式: 台数 = ceil( V ÷ C )
※ceilは切り上げ。安全側に丸めます。
2) 運搬費
- D = 片道距離(km)
- Uhaul = 運搬単価(円/台・km または 円/m³・km)
式(台×距離単価型): 運搬費 = 台数 × 往復距離(=2D) × Uhaul
式(m³×距離単価型): 運搬費 = V × 往復距離(=2D) × Uhaul
3) 処分費
式: 処分費 = V × Udisp(Udisp は処分単価/円m³)
4) 総コスト
式: 総コスト = 運搬費 + 処分費 +(必要に応じ:積込費・待機費・高速代・割増)
前提の置き方:ここを曖昧にすると全部ブレる
トラックの「実効」容積 C
- 法令積載・荷姿(山積不可/可)
- 材質の状態(バンク→ルーズの膨張、含水率)
- 飛散防止(シート掛け前提の余裕)
名目容積ではなく実効容積で計算。計算機ではCを直接入力できます。
距離 D とルート前提
- 最短ではなく実走(重量車ルート・時間帯規制)
- 往復距離 =
2D(帰り荷の有無で単価が変わる場合あり)
単価の粒度
- 運搬単価:
円/台・kmか円/m³・kmのどちらで契約か - 処分単価:
円/m³(性状・含有物・含水で変動)
丸めと余裕
- 台数は切り上げ(ceil)
- 悪天候・待機は別建て管理(見積書の透明性UP)
コストが膨らむ“落とし穴”と対策
落とし穴
- 名目容積で台数計算 → 実効容積差で回数が増える
- 距離は最短で計上 → 実走が長く、運搬費が不足
- 処分単価の前提が曖昧 → 追加請求の火種に
- 待機・積込・高速等を「込み」にして可視化しない
対策
- 前提表(C, D, 単価, 丸め)を見積書に添付
- 距離は重量車ルートで社内承認
- 処分条件は事前確認(性状・含有物・含水)
- 付帯費用は明細化し、承認のハレーションを回避
サンプル計算(丸めの扱いを明示)
前提: V=1,200 m³、C=6 m³/台、D=15 km(片道)、運搬単価=1,000 円/台・km、処分単価=2,000 円/m³
- 台数 = ceil(1,200 ÷ 6) = ceil(200) = 200 台
- 往復距離 = 2 × 15 = 30 km
- 運搬費 = 200 × 30 × 1,000 = 6,000,000 円
- 処分費 = 1,200 × 2,000 = 2,400,000 円
- 総コスト(付帯除く)= 6,000,000 + 2,400,000 = 8,400,000 円
※数値は例示。実際は材質・含水・地域相場により変動します。計算機で前提を入れ替えて検証してください。
活用事例(要約)
造成現場
「名目容積→実効容積」に是正し、ダンプ回数を最適化。運搬費の見積ブレを解消。
工場ヤード
含水率の高止まりを前提に織り込み、処分単価と運搬割増を明細化して合意形成。
道路改良
重量車ルートの制約を反映し、実走距離で精算。追加請求の火種を事前に消化。
よくある質問
Q. トラックの容積はどう決める?
A. 名目ではなく実効容積で設定。法令積載、荷姿、材質の膨張・含水、安全マージンを踏まえ、現場合意を先に取るのがコツです。
Q. 距離はGoogleの最短で良い?
A. 重量車の走行ルート・時間帯規制を反映した実走距離で計上してください。計算機は距離を自由入力できます。
Q. 単価は「円/台・km」「円/m³・km」どちらが良い?
A. 契約実務に合わせます。どちらでも式は整理できますが、明細化(待機・積込・高速等の別建て)が鍵です。


