基準となる通りや高さを示すために、貫板や水杭の間に張る糸。目に見える基準線として、掘削・型枠・仕上の各工程で高さや通りを合わせる目印になる。細い糸1本の張り方が、その後の作業精度を左右する。現場では複数の水糸を同時に張り、交点で通りと高さを両方確認することもある。
張り方が精度を左右する
水糸はたるみや強く張りすぎることでわずかに位置がずれる。長い距離を張る場合は中間を支持するか、糸の材質や張力を一定に保つなど、現場ごとに張り方の基準を統一しておく必要がある。作業員によって張力の感覚が違うと、同じ丁張から出した水糸でも位置が微妙にぶれてしまう。糸の材質は伸縮の少ないものを選び、風の影響も考慮して張る。
実務での注意点
- 風や資材の接触で位置がずれていないか、作業前に必ず確認する
- 長スパンでは中だるみが誤差の原因になるため、支持点を増やす
- 複数人で作業する場合は、張力のかけ方を事前にすり合わせておく

