3次元測量データの種類と選び方|オルソ画像・DSM・点群の違い
「ドローン測量で取得できるデータにはどんな種類があるの?」——3次元測量データには複数の形式があり、目的に応じて使い分ける必要があります。東海エアサービス(名古屋)が、オルソ画像・DSM・DTM・点群データの違いを依頼者向けにわかりやすく解説します。
3次元測量データの全体像
ドローン測量で取得できるデータは、大きく分けて4種類あります。
| データ種類 | 概要 | 主な用途 | ファイル形式 |
|---|---|---|---|
| オルソ画像 | 歪みを補正した真上からの合成写真 | 現況把握・面積計測・報告書 | GeoTIFF |
| DSM | 建物・樹木を含む表面の高さモデル | 日影分析・景観シミュレーション | GeoTIFF |
| DTM | 地表面のみの高さモデル | 土量計算・造成計画 | GeoTIFF |
| 点群データ | XYZ座標を持つ大量の3D点の集合 | BIM/CIM・詳細設計 | LAS / LAZ |
オルソ画像とは?
オルソ画像(正射投影画像)は、ドローンで撮影した数百枚の写真を合成し、レンズの歪みや地形の起伏による変形を補正した画像です。
特徴は以下のとおりです。
- 画像上で距離・面積を正確に計測できる
- 地図と重ね合わせ(GIS連携)が可能
- 解像度は1〜3cm/ピクセル(ドローン飛行高度に依存)
- 工事の進捗管理・報告書添付に最適
名古屋市内の造成現場では、月1回のオルソ画像撮影で進捗を可視化するケースが増えています。
DSMとDTMの違い
混同されやすいDSMとDTMの違いを整理します。
| 項目 | DSM(数値表面モデル) | DTM(数値地形モデル) |
|---|---|---|
| 含まれるもの | 建物・樹木・構造物のすべて | 地表面のみ(建物等を除去) |
| 作成方法 | 写真測量で自動生成 | DSMからフィルタリング処理 |
| 精度 | ±3〜5cm(対空標識使用時) | ±5〜10cm(植生密度に依存) |
| 適した用途 | 日影分析・景観検討 | 土量計算・造成設計 |
土量計算にはDTMが必須です。DSMのまま計算すると、樹木や仮設物の体積が含まれて誤差が生じます。東海エアサービスでは、植生除去フィルタリングを施した高精度DTMを標準で納品しています。
点群データとは?
点群データは、空間上の各点にXYZ座標(とRGBカラー情報)を持たせたデータです。
- 1フライトで数百万〜数千万点を取得
- BIM/CIMソフト(Revit、Civil 3Dなど)に直接読み込み可能
- i-Construction の出来形管理に対応
- LiDARとの併用で植生下の地形も取得可能
愛知・東海エリアの公共工事では、i-Construction対応のため点群データの納品が増えています。東海エアサービスは年間100件以上の点群データ処理実績があります。
用途別の選び方ガイド
| やりたいこと | 必要なデータ | 費用目安 |
|---|---|---|
| 現場の現況写真が欲しい | オルソ画像 | 15万円〜 |
| 土量計算をしたい | DTM + オルソ画像 | 20万円〜 |
| BIM/CIMに使いたい | 点群データ | 25万円〜 |
| i-Construction対応したい | 点群 + オルソ + DTM | 30万円〜 |
| 定期的な進捗管理 | オルソ画像(月次) | 10万円〜/回 |
※面積1,000〜5,000㎡の場合の目安。現場条件により変動します。
よくある質問(FAQ)
Q. すべてのデータを一度に取得できますか?
A. はい。1回のドローン飛行で撮影した写真から、オルソ画像・DSM・DTM・点群データのすべてを生成できます。追加飛行は不要です。
Q. データの受け渡し方法は?
A. USBメモリ・クラウドストレージ(Google Drive等)で納品します。点群データは数GB〜数十GBになるため、大容量のクラウド共有が便利です。
Q. 自社にCADソフトがなくても大丈夫ですか?
A. 大丈夫です。オルソ画像はPDFでも閲覧可能。点群データの確認には無料ビューア(CloudCompareなど)が利用できます。また、東海エアサービスが土量計算や断面図作成まで対応しますので、データ処理をお任せいただくことも可能です。
