トランシット(セオドライト)とは、水平角と鉛直角を観測する測量機器で、距離測定機能を統合したトータルステーションの前身にあたる。
関連用語: トータルステーション、器械点、対回観測
角度観測の基本を担った機器
距離は別途、鋼巻尺や光波測距儀で測る必要があったため、角度観測に特化した機器として使われてきた。現在の現場ではトータルステーションが主流だが、角度の対回観測など基本的な観測手順の考え方は、トランシットの時代から変わっていない。用語としては測量士の教育や過去図面の注記で目にすることが多く、古い基準点測量の記録を読み解く際に前提知識として役立つ。
実務での注意点
- 正・反(望遠鏡を反転した状態)で観測して器械誤差を消す対回観測の考え方は現行機器でも共通
- 三脚の据付・整準が甘いと角度観測全体に誤差が波及する
- 過去の図面でトランシット観測と注記がある場合、現行TSでの再測との整合を確認する
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)