元方事業者とは、一つの場所で行う仕事の一部を下請に発注し、複数の請負業者が混在して作業する場合に、その仕事の全部を最初に発注(注文)した事業者のことである。
関連用語: 統括安全衛生責任者、施工体制台帳
元請との関係
建設業では発注者から直接工事を請け負う元請業者が、そのまま元方事業者に当たるのが一般的である。元方事業者は労働安全衛生法上、下請業者に対する指導・指示、作業間の連絡調整、労働災害防止のための措置を講じる義務を負う。特定元方事業者(建設業・造船業)に該当する場合は、統括安全衛生責任者の選任義務も生じる。下請業者が是正すべき事項を確認しても放置した場合、元方事業者としての管理責任が問われる可能性があるため、指摘事項の是正状況までを確認する運用が求められる。
実務での注意点
- 下請業者が労働安全衛生法令に違反しないよう、必要な指導・指示を行う義務がある
- 作業間の連絡調整を怠ると、他業者の作業員を巻き込む労働災害の原因になりやすい
- 施工体制台帳・施工体系図の整備は、元方事業者としての管理責任の一環でもある
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)