澪筋(みおすじ)とは、河道内で水の流れが集中し、他の部分より水深が深くなっている筋状の部分のこと。低水路の中でも最も流速が速く、土砂の移動によって時期ごとに位置が変わる。船が航行する川では、澪筋が実質的な航路として使われることもある。低水路の中央付近を流れるとは限らず、河道の湾曲に応じて左右に蛇行しながら位置を変える。
関連用語: 低水路測量、川表・川裏、横断測量
澪筋を測量で押さえる理由
澪筋は河床変動が最も激しい箇所であり、橋脚・堰堤など河川内構造物の洗掘リスクを評価する際に位置と深さを把握しておく必要がある。深浅測量では澪筋を横断方向に必ず含めて測線を設定し、最深部を取りこぼさないようにする。橋脚周りでは澪筋が接近すると局所洗掘が進みやすいため、定期的な深浅測量で澪筋の位置変化を追跡する事例もある。橋脚設置直後だけでなく、供用後の定期点検でも澪筋の接近状況を確認しておくと洗掘対策の判断材料になる。
実務での注意点
- 澪筋の位置は出水のたびに移動するため、過去データとの単純な比較はできない
- 測線間隔が粗いと最深部を見落とすため、澪筋付近だけ測線を追加する
- 構造物近傍の澪筋は洗掘管理の観点で継続監視の対象にする
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)