免震エキスパンションジョイントとは、免震層をまたいで設ける配管・通路・外構などの可動継手をいう。上部構造の地震時変位を吸収しつつ、平常時の使用性を確保するために設ける専用の納まりで、一般のエキスパンションジョイントより可動範囲が大きい。
関連用語: 免震クリアランス
設ける箇所と考え方
免震層をまたぐ渡り廊下・エントランス床・給排水配管などは、地震時の相対変位量に応じた可動範囲を持つジョイントで接続する。可動範囲が不足すると、地震時に配管や床材が破断し、通行や設備機能に支障をきたす原因になる。
設計・施工での連携
可動範囲は構造設計で算定した免震層の想定変位量から決まるため、建築・設備それぞれの担当者が同じ変位量を前提に納まりを検討する必要がある。設備配管の可動継手だけを別業者が後付けで検討すると、想定変位量の食い違いが生じやすく、竣工間際の手戻りにつながる。
実務での注意点
- ジョイントの可動範囲が設計上の想定変位量を満たしているか、施工前に必ず確認する
- 可動部にモルタルや固定金物が誤って充填・固定されていないか、仕上げ工事後に確認する
- 経年で可動部に堆積物や配線が挟み込まれていないか、定期点検の項目に含める
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)