植生貫通(LiDAR)とは、レーザー測量で照射したパルスの一部が樹木の葉や枝の隙間を通り抜けて地表に到達し、その反射から樹冠の下にある地盤面の情報を取得する性質を指します。1回の照射で複数の反射(マルチエコー)を記録できるため、最後に返るラストパルスを利用することで、植生に覆われた地形でも地盤面を捉えやすくなります。写真測量にはない、LiDARの大きな特長です。
植生貫通(LiDAR)の概要・ポイント
レーザーパルスは葉の隙間を通る成分があり、樹冠表面と地表の両方から反射が返ります。この多重反射を分離することで、植生下の地盤を推定します。
- マルチエコー(複数反射)の記録が前提
- ラストパルスを地盤面候補として利用
- 葉の密度・季節・林相により貫通率が変化する
- 写真測量(SfM)では原理上、樹冠下の地盤は取得困難
実務での使い方・注意点
現場では「樹木で覆われた斜面の地形図がほしい」「写真測量で地面が出なかった範囲をどうするか」という相談が多くあります。見積・計画時には、植生の密度・落葉/常緑の別、計測する季節、求める地盤精度を確認しています。点群はMetashapeやPix4Dmapper等で処理したうえで、地盤面推定(グラウンドフィルタ)により植生点と地盤点を分離し、QCで穴埋め状況や残存ノイズを確認します。成果物は地盤面のDXF/DWG・LandXML、点群のLAS/LAZ、必要に応じてGeoTIFFで納品します。常緑樹が密な箇所など貫通が不十分な場合は、補測や地上計測の併用を提案することがあります。
東海エアサービスの対応
測量業登録 第(1)-37730号・全省庁統一資格を保有し、218件以上の実績(2025年時点)をもとに、植生に覆われた斜面・山林の地盤計測に対応します。愛知・三重・岐阜・静岡の東海4県を中心に、写真測量では地盤が取得しにくい現場でLiDARの植生貫通を活かした計測・地形図作成を行います。
よくある質問
どんな植生でも地盤面を取得できますか
すべての地盤を取得できるわけではありません。葉が密な常緑樹林などでは貫通率が下がります。落葉期の計測や地上計測の併用で精度を高められる場合があるため、現場条件に応じてご相談ください。
写真測量とLiDARはどう使い分けますか
裸地や草地は写真測量でも地盤を取得しやすい一方、樹木に覆われた範囲はLiDARが有利です。対象地の植生状況に応じて選定・併用します。
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