親墨(基準墨)から寸法を追い出して打つ、間仕切り壁・建具枠・設備配管などの個別の位置を示す墨のこと。実際に工事の基準となる位置そのものを現場へ落とし込むための墨であり、墨出し作業全体のなかでも打つ本数が最も多い墨種になる。親墨が動かせない基準であるのに対し、子墨は図面変更や納まり調整の影響を直接受ける墨でもあり、変更履歴の管理も重要になる。
関連用語: 親墨(基準墨)、逃げ墨(返り墨)、墨出し、追い出し
子墨を出す手順
親墨や通り芯を起点に、図面の寸法を鋼巻尺やトータルステーションで測り出し、チョークラインや墨壺を使って床・壁に打つ。追い出し元の親墨がわずかでもずれていれば子墨もそのままずれるため、子墨を打つ前に親墨の検測を済ませておくのが基本の順序になる。壁位置と建具枠、設備配管では参照する図面が異なるため、それぞれ突き合わせながら追い出す必要があり、担当者間で追い出す順番を決めておくと手戻りが少ない。追い出し量が大きい区画では、途中に中間検測を挟んでから最終位置を確定させる進め方も現場ではよく行われる。
実務での注意点
- 親墨から連続して追い出すと誤差が蓄積するため、要所ごとに検測を挟んで基準からのずれを確認する
- 図面変更があった場合、旧い子墨を消したか現場で判別できる状態にしておく
- 壁・建具・設備でそれぞれ逃げ寸法の基準が異なる場合は取り違えないよう墨出し帳に明示する
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)