架設精度測量とは、橋桁をクレーンや架設機で所定の位置に据え付けた後、設計位置に対してどれだけ誤差があるかを測量で確認する作業のこと。橋軸方向・橋軸直角方向の位置と高さの3方向を確認し、支承への本締結を行ってよいかどうかの判断材料にする。
関連用語: キャンバー測定、橋軸方向・橋軸直角方向、支間長、許容誤差
測量のタイミング
桁の架設直後、支承への本締結前、床版コンクリート打設前後など、工程の節目ごとに架設精度測量を行う。桁は自重・気温の変化でも位置がわずかに動くため、同じ日の同じ時間帯に測量条件をそろえて比較することが多く、測量記録には気温・時刻・天候もあわせて残す。複数径間を連続して架設する橋では、隣接する桁との遊間・段差も同時に確認し、1径間だけの数値では判断しない。夜間や早朝など気温変化が小さい時間帯を選んで測量すると、日中の温度差による誤差要因を減らせる。
実務での注意点
- 設計図の許容誤差を超えた場合は支承調整や桁の再据付けが必要になるため、早期に発見して施工管理者へ共有する
- 気温による桁の伸縮を考慮し、測量時刻・気温を記録しておく
- 隣接径間との段差・遊間もあわせて確認し、単独径間の数値だけで良否判断しない
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)