点群からの断面切り出し(任意断面)とは

点群からの断面切り出し(任意断面)とは、ドローン測量やレーザー計測で得た三次元の点群、あるいはそれを面で表現したTIN(不規則三角網)から、指定した位置・方向の縦断面・横断面・任意断面を生成する作業です。地形や構造物を「切った断面」として平面図化することで、土量計算や設計データとの照合、出来形の確認などに使います。成果物は DXF/DWG などのCADデータで納品するのが一般的です。

概要・手順

断面は「どの線で切るか(基準線)」と「どの間隔で切るか(断面間隔)」を決めることで生成されます。三次元データから二次元の断面図へ落とし込む工程であり、設定次第で成果の使い勝手が変わります。

基準線(測線)の設定

縦断は道路・水路・法面などの中心線や法線に沿って、横断はその基準線に直交する向きで切るのが基本です。任意断面では、確認したい箇所に合わせて自由に切断線を設定します。基準線をどこに置くかで断面の意味が決まるため、用途(土量計算か、設計照合か等)に応じて設定します。

断面間隔の設定

横断面を一定間隔で並べて生成する場合、間隔を細かくするほど形状を密に表現できますが、図面・データ量は増えます。土量計算では区間ごとの断面を用いるため、間隔の取り方が算出結果や精度に関わります。用途に応じて適切な間隔を選びます。

点群・TINからの断面生成

点群そのものから切る方法と、いったんTIN(面)を作成してから切る方法があります。面化すると断面ラインが連続的に取りやすく、設計照合や図面化に向きます。対象の状態や目的に合わせて手法を選びます。

実務での使い方・注意点

「ドローンで測ったデータから横断図を作って土量を出したい」「設計データと現況の断面を重ねて差を確認したい」といったご相談をよくいただきます。断面は土量計算(盛土・切土の数量算出)や、設計と現況の照合、法面・構造物形状の確認など、幅広い用途で使われます。

見積・受託時に確認している項目としては、次のような点があります。

確認しておきたい主な項目

・断面の用途(土量計算/設計照合/出来形確認など)
・基準線(中心線・法線)の有無と、設計データの提供可否
・必要な断面の種類(縦断・横断・任意断面)と断面間隔
・座標系・基準の指定
・希望する成果物の形式(DXF/DWG など)と図面様式

断面の品質は、元になる点群の精度と、基準線・間隔の設定に左右されます。設計データ(中心線・線形)をご提供いただけると、設計と整合した位置で断面を切り出せるため、その後の土量計算や照合がスムーズです。

対応フローは、ロケハン(現地・対象範囲の確認)→計測(ドローン撮影またはレーザー取得)→処理(点群・TIN作成、基準線設定、断面生成、土量計算)→QC(断面位置・間隔・成果の点検)→納品、という流れです。成果物は案件に応じて、点群(LAS/LAZ)、断面図・平面図(DXF/DWG)、地形・設計データ(LandXML)、報告書(PDF)などの形式で納品します。使用ソフトは Metashape・Pix4Dmapper・TREND-POINT・TREND-ONE で、地形図・横断図ともにCAD出力に対応します。

東海エアサービスの対応

東海エアサービスは測量業登録(第(1)-37730号)および全省庁統一資格(役務・全国)を有し、名古屋を拠点に東海4県および隣接県を中心に、ドローン測量(2025年時点で218件以上)に対応しています。点群・TINからの縦断・横断・任意断面の切り出し、断面を用いた土量計算、設計データとの照合まで対応し、用途に合わせて基準線・断面間隔を設定します。成果物は DXF/DWG をはじめ、案件に応じた形式で納品します。設計データの有無や用途をお伺いしたうえで、適した進め方をご提案します。

よくある質問

Q. 断面の間隔はどれくらいにすればよいですか。

A. 用途によって異なります。土量計算では区間ごとの横断面を用いるため、求める精度と対象の形状変化に応じて間隔を決めます。間隔を細かくすると形状を密に表現できますが、データ量は増えます。目的をお伺いしたうえで、適切な間隔をご提案します。

Q. 設計データがなくても断面は作れますか。

A. 任意の位置に基準線を設定して断面を切り出すことは可能です。ただし設計データ(中心線・線形)をご提供いただけると、設計と整合した位置で断面を生成でき、その後の土量計算や設計照合がスムーズになります。設計データの有無に応じて進め方を調整します。

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TAS Technical Writing Team(技術記事監修)
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