ベンチマーク(BM)とは、高さ(標高)を求めるときに動かしてはならない基準となる点の総称である。現場付近の既知点である既設BM、現場内に新たに設ける仮BM(仮水準点)は、いずれもこのベンチマークの一種にあたる。工事期間中は何度もこのBMから高さを追い出すため、最初にどこをBMとして採用するかで後工程全体の精度が左右される。
BMをどこに求めるか
官公署の水準点や、既設の構造物に付けられた金属標など、動かない・沈まないものを既設BMとして採用するのが基本である。近くに適当な既設BMがない現場では、仮BMを新たに設け、遣り方・丁張・墨出しに至るまで全ての高さ管理をそこから追い出していく。基準点測量と同様、BMは工事期間中ずっと動かないことが前提になるため、据え付け位置の選び方そのものが後工程の信頼性を決める判断になる。
実務での注意点
- 仮BMは工事車両の通行・地盤沈下・杭の亡失に備え、複数箇所に設けて相互に確認できるようにしておく
- 既設BMを採用する場合も、供用中に沈下や移動が起きていないか着工前に検測してから使う
- BMの標高値・設置位置は図面や報告書に必ず記録し、担当者が変わっても後工程が迷わないようにする
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)