英語の「as-built(実際に施工されたとおり)」に由来する言葉で、工事完成後の実際の位置・形状・寸法を測量・記録したデータや図面を指す。設計どおりに仕上がらなかった箇所も含め、現場の実態を反映する点が設計図・施工図との違いになる。土木・建築いずれの工事でも竣工後の記録として求められることが多い。
関連用語: 出来形管理、竣工測量
設計図・施工図との違い
設計図・施工図は着工前に「こう作る」という計画を示すのに対し、アズビルドは工事が終わった後に「実際にどう作られたか」を記録したものになる。配管・配線のルート変更や躯体位置の微妙なずれなど、施工中に生じた変更・誤差を反映するため、竣工後の維持管理や増改築の際に参照される一次資料として扱われる。近年はUAV測量や点群データでアズビルドを記録し、紙図面だけでなく三次元データとして保存する例も増えている。特に地下埋設物や配管ルートは竣工後に目視で確認できなくなるため、アズビルドの精度がその後の維持管理・工事の安全性を左右する。
確認される項目
- 施工中の設計変更・仕様変更がアズビルドの記録に反映されているか
- 実測データと図面の縮尺・座標系が一致しているか
- 発注者が求める納品形式(紙図面・CAD・点群等)に対応しているか
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)