ALCパネルとは、高温高圧蒸気養生で製造した軽量気泡コンクリート製の外壁・間仕切りパネルをいう。断熱性・耐火性に優れ、軽量なため躯体への負担が少なく、中低層の外壁材として広く採用されている。工場生産のため寸法精度が安定しやすい点も特徴である。
関連用語: ファスナー(カーテンウォール)、目地割り
取付け時の考え方
ALCパネルは縦張り・横張りいずれも取付け金物で躯体に固定し、地震時の層間変位を吸収できるよう躯体と縁を切って納める。取付け位置は通り芯からの基準墨を追って決め、パネル1枚単位で通りとレベルを合わせていく。
縦張りと横張りの違い
縦張りは各パネルの上下端を躯体に固定し、地震時に面外方向へロッキングして変位を吸収する。横張りはパネルを積み上げて躯体に固定し、目地部分でスライドさせて変位を逃がす。建物の階高や開口配置に応じて、いずれかの張り方を選定する。
実務での注意点
- パネル相互の目地幅・シーリング代が仕様どおり確保されているか、張り進めながら確認する
- 取付け金物のスライド方向が層間変位の方向と一致しているか、施工前に確認する
- 開口部まわりの補強・欠き込みがパネルの許容範囲内であることを、加工前に確認する
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)