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小規模造成の“抜け”がちな費目:外構/伐根/路盤/残土を一枚で把握
Sitework / Estimate

小規模造成の“抜け”がちな費目
―― 外構 / 伐根 / 路盤 / 残土を一枚で把握

住宅地・小規模宅地造成・ヤード整備などで見落としがちな費目を、チェックリスト+見積一枚表に集約。残土の台数・運搬費土量コスト計算機 で即試算できます。

Checklist

まずは“費目の棚卸し”から

土工・仮設まわり

  • 切盛土・整地・転圧(機械・人力の混在)
  • 路盤(進入路・ヤード):クラッシャ・RC・厚み
  • 仮設進入路・敷鉄板・養生マット
  • 仮設水替え・散水(粉じん)・洗車
  • 法面整形・客土・芝/張芝・種子吹付

残土・伐採/伐根・外構

  • 残土発生量・受入/処分費・運搬(待機・高速)
  • 伐採・伐根・支障木処理(径別、抜根・抜株処理)
  • 外構:フェンス・門扉・犬走り・擁壁補修
  • 舗装:土間コン・砕石敷・アス補修
  • 側溝・集水桝・排水管(勾配、接続先)

安全・品質・書類

  • 交通誘導/保安用品・近隣挨拶・騒音粉じん対策
  • 出来形・丁張・測量(UAV/TS)・密度/平坦試験
  • 産廃・マニフェスト・計量票・受領書
  • 占用/道路使用・残土搬出許可・搬入受入検査

諸経費・予備費

  • 共通仮設・現場管理費・現地調査費
  • 雨天/泥濘割増・夜間/時間外
  • 小運搬・手運び・人力搬出の補正
  • 予備費(1~3%)と丸めルール ceil()

※ 物量は「前提表」を付けて説明(機械種・時間帯・往復距離・実効容積など)。

Template

見積一枚表(コピーして使える骨子)

費目数量・条件単価・根拠概算(円)
整地・転圧敷地 450㎡、切盛±0.2m以内、振動ローラ+プレート機械一式/日、人数/日、合計
路盤(進入路)RC40 厚150mm × 50㎡、仮設撤去含む材料 + 敷均し/m²
伐採・伐根胸高20cm×5本、低木×10本、抜根処理・運搬含む径別単価 × 本数
残土処分・運搬発生土 180m³、10tダンプ 実効6m³/台、往復24km受入(円/m³)+運搬(円/台・km)
計算機で算出
排水・側溝U形側溝240×30m、集水桝×2、接続あり材料 + 施工/m
外構・舗装土間コン100mm×40㎡、ワイヤメッシュ、伸縮目地材料 + 施工/㎡
交通誘導・保安誘導2名×3日、保安用品一式人件+機材/日
出来形・試験丁張・UAV測量・密度試験×2一式
諸経費共通仮設・現場管理小計×〇%

※ 数量が不確定な項目は条件で明示(例:雨天時待機は別建て/高速代実費/夜間割増)。

丸めと予備費のルールを先に決める

  • 台数は ceil(V÷C)切り上げ
  • 待機・高速は別建て明細(合意が早い)
  • 予備費1〜3%は「不確定範囲」を注記

写真と図で前提の共有

  • 進入路幅員・法面勾配・既設の傷みは写真添付
  • 残土は受入条件(性状/含水/車両)を事前確認
  • 距離は重量車ルートの実走距離

“抜け”を潰して、根拠ある見積に。

残土量の把握から前提表づくり、図面化までご支援します。

FAQ

よくある質問

雨天が続くときの見積は?

待機費・泥濘対策・進入路補修を別建て明細に。条件欄で「雨天時は順延/割増」の扱いを明記します。

残土の台数と運搬費の算出は?

体積 V、実効容積 C、距離 D と単価を入れて 計算機 で算出。台数は切り上げ、往復距離は 2D で計上します。

※本記事は一般的な考え方の整理です。実際の契約・運用は現場条件・法規・受入先の規約に従ってください。

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