6月の梅雨シーズン。
この時期、ドローン測量業者にとって「地獄の時期」です。
ウチも例外ではなく、その年は4現場のドローン測量を予約してました。すべて6月中の完了を想定。でも、梅雨は計画を完全に無視します。
### スケジュール表と現実
**予定:**
6月1日:A建設(新潟県)——宅地造成
6月8日:B測量(愛知県)——道路改修
6月15日:C工務店(三重県)——太陽光発電用地
6月22日:D企業(岐阜県)——工場拡張敷地
**現実:**
6月1日:雨で中止
6月8日:延期の連絡、翌週に
6月15日:また雨。さらに遅延
6月22日:この時点で3現場が未完了
梅雨前線が東海地方に停滞してた年だったんです。
### 優先順位の判断が来た
6月20日の段階で、4現場すべてが計測待機状態。
その中から「どの現場を優先するか」を判断する必要がありました。各発注者さんからは「いつになりそう?」という催促のメールが届いてました。
判断基準にしたのは:
1. **工期への影響度**:宅地造成(A)は「工期が最も逼迫」と聞いてた
2. **天候の見通し**:気象情報から「26日から晴れ間が出そう」
3. **計測難度**:太陽光用地(C)が最も小規模で、短時間で完了できる
結論:26日にC(三重県)を最優先で出動。その後、A(新潟県)。B と D は7月に持ち越す提案をしました。
### 発注者さんへの説明
「梅雨だから遅れるのは仕方ない」では、プロじゃありません。
各発注者さんに電話で説明しました。
A さんには:「26日に新潟に出ます。工期への影響を最小化するために、最優先で対応させていただきます」
B さんには:「申し訳ありません。6月中は天候が改善しそうにないので、7月初週の計測で宜しいですか?」
C さんには:「26日に三重に向かいます」
D さんには:「梅雨が明ける7月初旬での計測を検討させていただけますか?」
### 現地での判断
26日、三重県に着いた朝の風速:2.5m/s。最高気温26度。絶好の計測日和。
C の計測は予定通り完了。その足で、翌27日に新潟に向かい、A も無事計測。
B と D は、結局7月初旬に計測することになって、工期にも響かず、クレームもなし。
### 教訓
いま思うのは、「梅雨は避けられない」という現実を、発注者さんと最初から共有しておくことの大切さです。
契約時点で「6月中」というプロミスをしていたら、延期は大きなトラブルになります。でも「6月下旬から7月初旬、天候による」という条件にしておくと、両者とも心理的に楽です。
加えて、複数現場を抱えてるときは、優先順位を「見える化」して、発注者さんに説明する。そうすると、みんなで「この状況の中では、これが最善」という納得が生まれます。
梅雨は計測できない。でも、その「できない」をどう説明するかで、信頼は変わります。