東海エアサービスを立ち上げて間もない時期のこと、製造業の工場から初めてドローン計測のお問い合わせをいただきました。
「工場内でドローンは飛ばせますか?」
相手方からの第一声が「工場の中でドローンを飛ばせますか?」という質問でした。その時点では正直なところ、工場内での飛行実績がありません。ただ、お客様が何を知りたいのか、何を困っているのかをまず理解することが重要だと考えました。
話を聞いてみると、工場の設備の3Dモデル化が必要で、既存の2次元図面では管理しきれない複雑な配置を正確に記録したいとのことでした。
「なら地上型スキャナでいけますよ」
工場内での空中ドローン飛行は、金属配管やスプリンクラーシステムがあり、電磁干渉の懸念もあります。その時点で判断したのは「地上型レーザースキャナを使おう」ということでした。
当社では地上型レーザースキャナも保有しており、工場の床面から設備全体をスキャンすることで、精度±3cm程度の3D点群データを取得できます。ドローンより実は高精度で、工場環境に最適でした。
25万円からの3D計測プランで対応でき、お客様も納得してくれました。
最初は「できません」ではなく「別の方法があります」
営業として学んだのは、顧客の質問に「できません」で答えるのではなく、「なぜそれが必要か」を理解した上で代替案を提示することの重要さです。
この案件からは、工場・製造業向けの3D計測需要が予想以上に大きいことも気づきました。現在では、設備管理、配置変更時の事前検討、保全効率化など、製造業でのドローン・スキャナの活用事例が218件以上に増えています。
初めての工場案件をきっかけに、新しい市場が見えてきたという話です。