「このデータ、ウチのソフトで開けないんですが」と言われた日

「あの、このデータ、ウチのソフトで開けないんですが」

計測から5日後。発注者さんからの電話でした。

あ、これは・・・まずい。

### 納品したデータの形式

我々が納品したのは、点群データ(LAS形式)と、オルソモザイク画像(TIFF形式)、DEM(GeoTIFF形式)です。

標準的なドローン測量の成果物なので、大抵の工事系ソフトウェアは対応してます。

でも発注者さんの使ってるソフト——某大手の設計・施工管理システム——は、「ShapeFile形式と DWG 形式のみ対応」という、かなり限定的な仕様だったんです。

### 確認不足が原因

僕が打ち合わせ時点で「納品データの形式はどうしたいですか?」と聞いておけば、こんなことにはなりませんでした。

でも、「ドローン測量の成果物は標準形式で納品するもの」という固定観念があって、実際に確認しなかった。これは完全に僕の落ち度です。

### 急いでの形式変換

急きょ、LAS 形式から ShapeFile 形式と DWG 形式への変換を手がけました。

Metashape では DWG への直接出力ができないので、一度 ShapeFile に書き出してから、QGIS で DWG に変換。さらに高さ情報も付加。

2日でなんとか納品できましたが、発注者さんには迷惑をかけました。

### プロセス改善

その後、我々は「発注時フロー」を改善しました:

1. **初回打ち合わせ時に必ず確認**:「納品形式はどのソフトウェアで使いますか?」
2. **対応可能形式をリスト化**:LAS, GeoTIFF, ShapeFile, DWG, CSV 等、対応できるフォーマットを明示
3. **発注書に記載**:最終的な形式要件を書面に残す
4. **事前チェック**:納品の1日前に、サンプル形式を発注者さんにテスト開きしてもらう

いまはこのフローが定着して、データ形式のトラブルはなくなりました。

### 業界標準と顧客ニーズのギャップ

ドローン測量の業界では「LAS/GeoTIFF が標準」という共通認識があります。

でも、実際に使う建設会社さんは、既に持ってるソフトウェアに統合したいわけです。そのソフトが何に対応してるかは、会社ごと・部門ごとで全然違う。

「業界標準だから」だけで納品すると、顧客はそのデータを使えません。

その失敗があったから、いまは「発注者さんの事情」を最優先で、そこに合わせた形式で納品するようにしてます。

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