ドローン測量の計測予定日。朝6時に現場到着。天気予報は「曇り、午前中は風弱め」。大丈夫だろう——そう思ってました。
でも現実は違いました。
### 朝の風速チェック
現場についてすぐ風速計で計測。秒速5m。「あ、これ危いな」という直感。
ドローン測量のマニュアルでは、安全に飛行できるのは風速3m/s以下が目安。5mは超えている。だから躊躇しました。
発注者の担当者さんは現地に来てくれていて、「どう?飛べそう?」と聞いてくれた。正直に「いま5mあるので、このまま飛ぶと精度が落ちる可能性がある」と説明しました。
### 待つ決断
30分待つことにしました。
9時半ごろ、風速はさらに上がってた。6m/s。これはもう絶対に駄目。
「申し訳ない。今日の飛行は中止にしたいんです」——そう言うのは、プロとして本当に辛い。でも、精度を落とすのはもっと悪い。発注者さんもそれを理解してくれて、「そっか。じゃあいつ改めます?」って聞いてくれた。
### 工期を圧迫しない工夫
翌日は雨予報。その次の日——3日後なら晴れて風も弱そう。
発注者さんの工期を聞いたら「3日猶予があります」との返事。その日に改めて計測することで合意した。
実は、ドローン測量って、天候の影響が本当に大きい。風が強いと画像がぶれる。するとソフトウェアの画像マッチングが失敗して、精度が仕様を下回る。それなら計測しない方がましです。
### 改めての計測
3日後。風速2.8m/s。絶好の条件。
飛行時間は約1時間。無事に100枚以上の空撮画像を取得。地上基準点(GCP)は前日に設置しておいたので、計測精度も仕様通り。発注者さんにも「きれいに出ましたね」と満足いただけました。
### 大事だったこと
いま思うのは、当日の判断を一人で決めずに、発注者さんに「風が強いので今日は中止したい。代替日程は3日後」と正直に言ったことが良かったんだと思います。
発注者さんも「精度が落ちるよりはいい」と理解してくれた。工事現場は工期がシビアですけど、いい加減なデータを納品すると、その後の設計・施工で大きな問題になるので。
ドローン測量は「天候との戦い」。それを発注者さんとシェアしておくことが、信頼につながるんだと学びました。