観光施設やリゾートには、広大な敷地、変化のある地形、季節ごとの景観という特徴があります。地上カメラでは撮影できない「全体像」を一枚の画像に収めることができるのが、ドローン空撮の最大の強みです。施設の魅力を伝えるPR素材の制作から、敷地全体のレイアウト確認・現況記録まで、空撮は観光施設の運営業務に幅広く活用できます。東海エアサービスでは、ゴルフ場・キャンプ場・リゾート施設・観光地などの空撮に対応しており、撮影目的に応じた飛行計画と安全管理を行っています。
ドローン空撮でできること
観光施設・リゾートの空撮では、主に以下の用途に対応しています。
| 用途 | 内容 |
|---|---|
| 施設全景・レイアウト俯瞰 | エントランス・駐車場・建物・緑地の配置を1枚で把握できる構図 |
| 周辺自然・眺望の記録 | 山・海・河川・森林など施設周辺の魅力を広角で撮影 |
| PR動画素材 | Webサイトやプロモーション映像用の空撮映像クリップ |
| 現況記録・経年比較 | 改修・増築前後の状態記録、施設の現況把握 |
空撮写真は、地上から見えないルーフトップや外構全体を俯瞰で記録できるため、施設の「構成」を視覚的に伝える素材として有効です。ただし、本記事で扱うのは広報・記録を目的とした空撮であり、測量成果(座標・点群・数値地形モデル)を必要とする場合は後述するUAV測量と区別して依頼することが必要になります。
PR・現況把握での活用場面
空撮素材の活用場面としてよく相談を受けるのは、次のようなケースです。
Webサイト・パンフレット素材:施設の紹介ページや観光パンフレットに使うメインビジュアル。敷地全体が写ることで「どのくらいの規模の施設か」が来訪前に伝わります。特に、広大なキャンプ場やゴルフ場、庭園付きのリゾートでは、地上写真との組み合わせが訴求力を高めます。
施設全体の現況把握:オーナーや管理者が敷地の現状を俯瞰で把握したい場面でも空撮は使われます。樹木の繁茂状況、駐車場の配置確認、外構設備の位置関係など、定期的な記録として活用されることがあります。
改修前後の記録:増築・改修工事の前後に空撮を行い、変化を記録しておくことで、施設の資料としても機能します。施工管理的な精密計測が必要な場合は測量との組み合わせを推奨していますが、記録目的であれば空撮写真・動画で対応できる場合が多くあります。
来訪者がいる環境での安全・権利への配慮
観光施設の空撮が一般的な産業現場と異なる点は、撮影時間帯に来訪者(一般の方)が敷地内にいる可能性が高いことです。この点について、事前に確認・調整が必要な事項を整理します。
飛行許可・承認の取得:航空法に基づく飛行許可・承認が必要な区域・条件の場合は、飛行前に国土交通省への申請を行います。東海エアサービスでは許可承認申請への対応を業務として行っており、施設の所在地と飛行内容に応じた申請を進めます。
第三者上空・来訪者への配慮:人が集まる施設では、ドローンを来訪者の真上に飛行させないルート設計が基本となります。万が一の落下リスクを下げるため、飛行ルートと高度を事前に計画し、来訪者から距離をとった撮影を行います。
写り込みとプライバシー:観光施設では、来訪者の顔・車のナンバープレートが空撮映像に写り込む可能性があります。PR素材として公開する場合は、個人が特定できる情報が含まれないかを確認し、必要に応じてモザイク処理を行うことを依頼者と事前に取り決めておくことが重要です。東海エアサービスでは、撮影の目的・公開範囲・処理方針を発注前の打ち合わせで確認しています。
天候・混雑時間帯の回避:風速・視界・天候は飛行の安全に直結します。また、施設の繁忙時間帯(週末・連休のピーク時間)を避けて撮影日時を設定することで、来訪者への干渉を最小限にとどめることができます。
広報用空撮とUAV測量の違い
本記事で扱う「観光施設の空撮」は、主に写真・動画素材の取得を目的とした広報・記録用途です。一方、UAV測量は座標を持つオルソ画像・点群データ・数値地形モデル(DSM/DEM)の生成を目的としており、成果物の性質がまったく異なります。
- 広報用空撮:Webサイト掲載・パンフレット・施設紹介動画・現況記録写真
- UAV測量:土量計算・設計図面作成・インフラ点検・座標付き地形データ
「施設の全体像を撮って記録したい」なら広報空撮、「敷地の面積を正確に計測したい」「既存地形を数値で管理したい」という要件があればUAV測量が適切な選択肢になります。両者を組み合わせて実施することも技術的に可能なため、目的を事前に整理してから依頼するとスムーズです。
よくあるご質問
Q. 来訪者がいる日でも空撮はできますか?
A. 飛行ルートの設計と時間帯の調整によって対応できるケースがあります。ただし、来訪者の真上を飛行しないことが基本方針であり、混雑ピーク時を外した早朝・閉館後などの時間帯での撮影を推奨することが多いです。施設の運営スケジュールを共有いただいた上で計画します。
Q. 撮影した映像に来訪者の顔が映っていた場合はどうなりますか?
A. 公開用素材として使用する場合は、顔・ナンバープレートなど個人が特定できる情報へのモザイク処理を推奨しています。処理が必要かどうかは、使用目的と公開範囲をもとに事前の打ち合わせで確認します。
東海エアサービスの実務での進め方
観光施設・リゾートの空撮依頼を受けた際、東海エアサービスでは以下の手順で進めています。
まず、施設の所在地・用途・公開予定の有無・来訪者の有無・希望する撮影アングルを確認します。次に、飛行許可・承認の要否を判断し、必要な場合は申請手続きを先行します。飛行計画は現地の地形・建物配置・来訪者動線をもとに作成し、施設管理者と事前に共有します。当日はDJI系のドローンを使用し、天候・風速を確認した上で飛行を実施します。成果物は空撮写真・動画クリップとして納品します。測量成果(オルソ・点群)が必要な場合は、撮影計画の段階から測量仕様に切り替えて対応します。
東海エアサービスは測量業登録(第(1)-37730号)および全省庁統一資格を保有しており、広報用空撮から精密なUAV測量まで、目的に応じたサービスを提供しています。対応エリアは東海地区を中心に全国対応可能です。
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