測量業登録の重要性|なぜ登録業者に頼む必要があるのか

ドローンで空撮ができる=測量成果が作れる、ではありません。この誤解が、発注後のトラブルや成果物の差し戻しにつながるケースが現場では少なくありません。ドローン測量の依頼先を選ぶとき、「測量業登録」の有無を確認することが、成果物の信頼性と業務の円滑な進行を左右します。

測量業登録とは

測量業登録は、測量法に基づいて国土地理院(国土交通省)に申請し、認められた事業者に付与される登録制度です。登録を受けた事業者は「登録測量業者」として扱われ、公共測量の成果作成や官公庁への提出書類の作成を業として行える立場となります。

測量士・測量士補の有資格者を一定数置いていること、誠実な業務遂行体制があることなど、定められた要件を満たした上で登録が認められます。登録番号は国土地理院のウェブサイトで公開されており、発注者が確認できる仕組みになっています。東海エアサービスの登録番号は第(1)-37730号です。

登録業者と無登録事業者の違い

「空撮代行」「3Dモデル作成」という名目でドローンを運用する事業者の中には、測量業登録を持たないケースがあります。何ができて何ができないかを整理すると以下のとおりです。

区分登録測量業者無登録事業者
公共測量成果の作成対応可対応不可(業として行えない)
官公庁・自治体への提出書類測量成果として提出可そのままでは提出できない
測量士による成果検査実施可測量士が在籍していなければ不可
民間工事の参考データ作成対応可用途によっては対応可(成果精度の確認は別)

公共測量の成果として扱われるデータは、測量法上の手続きにのっとって作成・管理される必要があります。この点は登録の有無で大きく異なります。

発注者が確認する意義

発注者側が測量業登録を確認する意義は、成果物の信頼性の担保と、問題が生じたときの対処可能性にあります。

登録事業者は測量士を配置しており、成果物に対して専門家としての責任を負う体制があります。官公庁や建設コンサルタントが求める精度基準・座標系・成果フォーマットへの対応も、測量業の実務経験を持つ事業者でなければ難しい場合が多くあります。

一方、無登録事業者に依頼してしまった場合、完成した点群データや図面が公共測量成果として認められず、やり直しが必要になるケースがあります。発注前に登録番号を確認しておくことが、こうしたリスクの回避につながります。

ドローン測量での留意点:撮影代行と測量成果作成の違い

ドローンを使った業務は大きく「撮影・空撮代行」と「測量成果作成」に分かれます。この二つは位置づけが異なります。

撮影代行は、写真や動画を納品する作業であり、測量業登録がなくても行えます。これに対して測量成果作成は、取得したデータをもとに座標・標高・面積・土量などを算出し、地形図・点群データ・DXFファイルなどを成果物として作成する行為です。後者を業として行うには、測量業登録と測量士の関与が必要となります。

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「空撮してオルソ画像と点群をもらった」という場合でも、それが測量成果として使える品質・精度・フォーマットを満たしているかどうかは別の問題です。発注時点で「何を成果物として求めるか」を明確にしておくことが重要です。

現場でよくある相談

  • 「以前に別の業者に空撮してもらったデータがあるが、公共工事の提出書類に使えるか確認してほしい」という相談。座標系・精度・成果フォーマットの確認から始まるケースが多く、再測量が必要になる場合もあります。
  • 「測量業登録を持っているか確認するよう元請から言われたが、何を見れば分かるか」という問い合わせ。国土地理院の登録業者検索で登録番号・有効期限・登録県を確認できる旨を案内しています。
  • 「ドローンで点群を取ってもらったが、TREND-POINTで開けない形式だった」という相談。成果物の納品フォーマット(LAS・LAZ・DWG・DXFなど)を事前に確認・指定しておくことで防げるトラブルです。

東海エアサービスの実務での進め方

  • 登録番号の明示:測量業 登録第(1)-37730号として国土地理院に登録済み。官公庁・建設コンサルへの提出書類にも登録番号を記載して対応している。
  • 全省庁統一資格の保有:国が発注する役務案件に対応できる資格を保有しており、官公庁案件の受注実績がある。
  • 使用機材と精度管理:DJI系RTK/PPK対応ドローンで取得したデータを、地上型レーザースキャナと組み合わせて精度検証する体制を取っている。点群処理はTREND-POINT・TREND-ONEを用いて行い、LAS・LAZ・DWG・DXF・PDFの各フォーマットで納品が可能。
  • 見積時の確認項目:①成果物の利用目的(公共測量か民間参考値か)②提出先と求められる座標系・精度等級③納品フォーマットと想定ソフトウェア④現地のアクセス条件と飛行禁止区域の有無。これらを受注前に確認することで、成果物のやり直しを防ぐ。
  • 全国対応:全国の現場に対応。遠距離案件は旅費・宿泊費の精算条件を見積時に明示している。

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