道路・橋梁のインフラ老朽化は、日本全国で深刻な課題です。定期的な点検と正確な測量データが必要不可欠ですが、従来の方法では人員配置・通行止め・高所作業の危険が課題でした。ドローン測量なら、これらの課題を一気に解決できます。
道路・橋梁の定期点検の重要性
道路法施行規則では、橋梁は5年ごとの定期点検が義務づけられています。しかし、多くの自治体では人員・予算不足により、点検が遅れている現状があります。
- 橋梁:5年ごとの点検が法的義務(道路法施行規則第4条の5の2)
- トンネル:5年ごとの近接目視点検
- 道路舗装:ひび割れ・沈下の進行監視が必要
国土交通省の「道路橋定期点検要領」では、近接目視が原則とされています。ドローン点検は近接目視の補完・前段調査として活用することで、点検工数を大幅に削減できます。
ドローン測量による点検・測量のメリット
1. 安全な計測
高所作業車・足場組立が不要。作業員が橋梁高所に配置される危険を大幅に低減できます。特に桁下・橋梁側面の調査では、従来は仮設足場や特殊車両が必要でしたが、ドローンで安全に撮影可能です。
2. 詳細な画像データ
橋梁下部・側面・上部路面の全面画像を高解像度で取得。ひび割れ・鉄筋露出・遊間の詳細を把握できます。画像はGPS座標紐付きで保存するため、前回点検との位置合わせが容易です。
3. 3次元計測データ
点群データにより、橋梁の変形・支点の損傷をmm単位で検出可能。TREND-POINTで断面形状を抽出し、DWG形式の図面として出力します。
4. 効率的な工程管理
通行止め時間を最小化。橋梁規模・構造により異なりますが、事前の飛行計画で短時間実施が可能です。
法面点検・橋梁下面の具体的手順
法面点検
道路法面(斜面)の点検では、斜面の広さと傾斜角度を事前確認してフライト計画を立てます。ドローンは斜面に対して平行に一定高度を保ちながら飛行し、斜面全面の高解像度画像と点群データを取得。崩落危険箇所の特定と対策優先順位の決定に活用します。
当社では法面点検後、TREND-POINTで斜面の断面図を作成し、設計斜面(計画高)との差分を確認する「出来形比較」も対応しています。
橋梁下面点検
橋梁下面(床版裏面・桁下)の点検は、ドローンを橋の下に潜り込ませて撮影します。GPS信号が届かない環境での飛行となるため、ビジュアルポジショニングまたは手動操縦で対応。床版のひび割れ・漏水痕・鉄筋露出を高解像度で記録し、点検記録書に添付します。
点検記録書の作成
点検で取得した画像・点群データは、「道路橋点検記録様式」(国交省規定)に準拠した形式でまとめます。GPS座標付き写真・損傷図・断面図をセットにして納品するため、次回点検時との比較が容易です。
国交省基準との関係
ドローンを使った点検は「近接目視の代替」ではなく「補完」として位置づけられています。国交省「ドローンを活用した道路施設点検技術」では、ドローン計測で取得した高解像度画像・点群データが点検記録書に活用できると示されています。当社は国交省ガイドラインを確認した上で計測計画を立案するため、発注者・施設管理者への提出資料として使えるデータを納品します。
具体的な活用場面
▸ 橋梁の定期点検(前段調査)
床版ひび割れ、支点沈下、伸縮装置の動き、鉄筋露出など、詳細な劣化状況を把握。近接目視が必要な箇所を事前に特定することで、高所作業車の稼働時間を削減できます。
▸ 道路舗装の現況測量
ポットホール・線状ひび割れの分布図を作成。優先補修箇所の特定が効率化されます。正射画像(GeoTIFF)と点群データの組み合わせで、路面変状の面積・深さを定量把握できます。
▸ BIM/CIMデータベース構築
3次元点群・正射画像をBIM/CIM形式で納品。今後の補修・改築計画に活用します。TREND-ONEでDWG形式の地形図を出力し、設計事務所への引き渡しにも対応します。
▸ 施工管理・出来形確認
道路改築工事の出来形確認(土工・舗装)を3次元で検証。設計値との差分を自動抽出し、出来形管理資料として提出します。
成果品・納品形式
- 高解像度画像(GPS座標付き、各部位ズームアップ)
- 正射画像(GeoTIFF)
- 3次元点群データ(LAS形式)
- 点群処理済みデータ(LAZ形式)
- 地形図・断面図(DWG/DXF形式、TREND-ONE出力)
- 点検レポート(劣化状況の図示・損傷分布図)
- BIM/CIM用データセット(要相談)
費用目安
- 橋梁1橋の前段調査(画像記録):15万円〜(スパン50m以下目安)
- 道路区間の舗装調査:15万円〜(1km区間目安)
- 法面点検:15万円〜(面積・斜面条件による)
- 3次元点群・BIM/CIM納品追加:要見積
現場の構造・面積・納品要件により変動します。まずはお気軽にご相談ください。
東海エアサービスへの相談例
道路・橋梁点検でよくいただく相談をご紹介します:
- 「自治体の橋梁定期点検の前段調査として活用したい」
- 「法面崩落リスクのある箇所を優先的に把握したい」
- 「道路改修工事の出来形管理で使える3次元データが欲しい」
- 「橋梁の点検記録をデジタル化して過去データと比較したい」
測量業 登録第(1)-37730号・全省庁統一資格を保有する東海エアサービス(TEL:050-7117-7141)が全国対応でサポートします。
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