「このエリア、近くに名鉄の線路があるんですが、飛ばせますか?」
測量設計会社からUAV写真三次元測量の依頼を受けた時、こう聞かれました。岐阜県内の現場で、道路改良工事の設計検討に使う地形図・横断図を作成する案件でした。
鉄道路線近接でのドローン飛行、最初に確認すること
鉄道路線の上空や近接飛行は、航空法に加えて鉄道事業者への確認が必要な場合があります。私たちがまず確認したのは以下の点でした:
- 路線との距離:法的な飛行禁止区域(空港周辺等)に該当するか
- 飛行ルートの設計:路線を横断せず迂回ルートで計測できるか
- 鉄道事業者への届出要否:路線上空を飛行する場合は事業者への届出が必要な場合がある
この案件では、飛行ルートを工夫することで「鉄道路線を分断せず」に測量できると判断しました。ただし、発注者側が「社内パイロットが交通量の多さでUAV測量不可と判断した場所」でもあったため、私たちとしては「法的にクリアできる前提で」という条件で受注しました。
精度要件「誤差5cm以内」への対応
今回の精度要件は「誤差5cm以内」でした。この精度を達成するために:
地形図・横断図のDWG納品で苦労したこと
成果物は「1/500地形図・1/100横断図・オルソ画像」の3点で、全てDWG(AutoCAD形式)での納品が求められました。
横断図は50mピッチが基本でしたが、発注者から「設計上重要な箇所は追加指定する」という条件でした。このような「図化の密度を変える」仕様は、事前に明確化しないと後で工数が大きく増えることがあります。今回は5月中旬の問い合わせ段階で仕様を詳細確認できたため、スムーズに対応できました。
この案件から学んだ「発注前確認の重要性」
鉄道・高圧線・国道など「特殊な環境」の案件では、飛行可否の判断と仕様の明確化に時間をかけることが大切です。発注前に「何を・どのくらいの精度で・どの形式で」を確定させることで、後からのトラブルを大幅に減らせます。
UAV三次元測量(地形図・横断図作成)について
- 対応範囲:地形図・横断図・オルソ画像・点群データ
- 費用目安:15万円〜(現場面積・精度・成果物による)
- 特殊環境対応:鉄道近接・山間部・PPK対応機材
- 対応エリア:愛知・三重・岐阜・静岡を中心に東海4県
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)