公共測量でドローンを活用するための基本知識
公共測量にドローンを導入することで、従来の測量方法と比べて調査期間の短縮と安全性の向上が実現できます。国土交通省が定める基準に従い、適切な申請を行うことで、多くの公共事業でドローン測量の活用が進んでいます。
公共測量とは、国や地方公共団体が実施する測量のことで、都市計画や土木工事、防災対策など様々な目的で行われます。これらの測量にドローンを使用する場合、一定の要件を満たす必要があります。
国土交通省の公共測量基準とドローン測量の位置づけ
国土交通省は「公共測量作業規程」を定めており、ドローンを用いた測量もこの規程に準拠する必要があります。特に重要なのは、測量の精度要件と品質管理です。
ドローンで撮影した画像から得られる位置情報の精度は、センチメートル単位での管理が求められます。このため、GNSSによる基準点の設置、カメラキャリブレーション、複数時期での検証など、厳格な手順が規定されています。
また、測量に使用するドローンは、国交省の「ドローン測量システム仕様書」で定められた性能基準を満たす機体であることが望まれます。オートパイロット機能、高精度カメラ、RTK-GNSS対応など、専門的な装備が必要です。
東海エアサービスの公共測量対応実績と体制
東海エアサービスは測量業登録(第(1)-37730号)を保有し、官公庁・自治体発注の公共工事に対応しています。
- 全省庁統一資格(役務・全国)取得済み → 国発注工事への入札参加が可能
- UAV写真測量Ⅰ〜Ⅲ級対応(精度管理表・検証点残差報告書の添付が標準)
- 電子納品対応(国交省 測量成果電子納品要領準拠)
- 愛知・岐阜・三重・静岡の自治体発注工事の実績あり
よく受ける相談:「測量業登録がない会社からの再委託で公共工事の出来形管理ができるか」という質問を受けることがあります。公共測量として登録・提出が必要な成果品については測量業登録が必要です。東海エアサービスへの外注・協力会社契約で対応可能です。
ドローン測量の申請手順と必要書類
公共測量でドローンを使用する場合、事前の許可申請が必要です。申請の流れを整理します。
1. 飛行許可の取得
航空法に基づき、国土交通省地方航空局に「無人航空機飛行許可申請」を提出します。申請から許可までは通常2週間程度かかります。必要な添付書類は、飛行経路図、機体の仕様書、操縦者の経歴書などです。
2. 測量計画の提出
発注者である地方公共団体の測量主務部門に、測量計画書を提出します。この書類には、測量の目的、対象地域、使用するドローンの仕様、期待精度などを記載します。
3. 現地調査と安全計画
飛行予定地の地形、電波環境、周辺施設を確認します。特に都市部では建物や電力線との距離を確認し、詳細な飛行経路図を作成します。
ドローン測量を実施する際の実務的なポイント
申請許可後、実際の測量作業を円滑に進めるために押さえるべき点があります。
まず、天候管理が重要です。風速5m/s以上の場合は飛行を中止し、雲量や視程も確認が必要です。撮影画像の品質低下を防ぐため、天候条件が安定した時間帯の作業を計画します。
次に、基準点の設置です。ドローンで撮影した画像の座標を決定するため、GPSレシーバーで測定した複数の基準点が必要です。一般的に1~2km四方に4~6点の基準点を配置します。
画像処理の精度確認も欠かせません。撮影後、写真測量ソフトで3D点群データを生成し、基準点との誤差を検証します。誤差が許容範囲を超える場合は、再撮影や基準点の追加設置が必要です。
よくある質問
Q1. ドローン測量で対応できる精度の目安は?
地上解像度2~3cm/pixelが一般的です。撮影高度と飛行計画により調整できます。発注者の精度要件に応じて、飛行高度やカメラ選定を決定します。
Q2. 飛行許可申請から測量開始までどの程度の期間が必要?
航空法許可で2週間、測量計画書の審査で1週間程度が標準です。準備期間を含めると1ヶ月程度の余裕を見ておくことをお勧めします。
Q3. 悪天候の場合、工程変更は可能か?
可能ですが、発注者との協議が必要です。事前に悪天候時の対応方法を測量計画に記載し、合意を得ておくことが重要です。
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