ドローン測量業者の1日の仕事の流れ(正直に書きます)

ドローン測量の仕事は、外から見ると「晴れた日にドローンを飛ばして終わり」に見えるらしいです。実際にはそんな日はほとんどありません。朝の段取りから帰社後の処理まで、「飛んでいる時間」が全体の1割にも満たないこともあります。この記事は、うちの実務の流れをそのまま書いたものです。

朝の準備:飛べない判断も仕事のうち

現場に向かう前日の夜から、天候と風の確認が始まります。当日の朝は気象情報と実際の風を再確認し、最終的に「飛べるか・飛べないか」を判断します。地表付近の風と上空の風が違うことも多く、予報だけでは判断できません。飛行を中止する判断も仕事のうちで、これで現場との調整が必要になることもあります。

機材の準備は前日のうちに組んでおくことが多いです。バッテリーの充電本数を確認し、予備もすべて満充電にしておきます。フライトプランの再確認、飛行許可書類の現場向け準備、GCP(標定点)設置に使うGNSS受信機の動作確認。この段取りを端折ると現地で詰まります。

現地での半日:飛行は全体の一部でしかない

現場に着いてすぐドローンを飛ばすことはありません。まずロケハンで飛行経路の障害物・電線・立入禁止区域を目視確認します。補助者の配置を決め、一般の方や他の作業員が飛行エリアに入らないよう立入管理の体制を整えます。

続いてGCP(標定点)の設置と座標取得に入ります。RTK-GNSSで各点の座標を取得し、検証点も別途設置します。この検証点は後工程の精度確認に使うもので、省くと精度管理表が作れません。準備が整ってからDJI系RTK/PPK対応機で撮影フライトを実施します。飛行そのものは案件規模にもよりますが、数十分から数時間の範囲です。

現場の都合で待機になることも珍しくありません。土砂搬出の車両が動いている間は飛行できませんし、他工種の作業が予定より長引いて待ち時間が増えることもあります。現場の段取りに合わせながら進めるのが実態です。

実は一番長い「持ち帰り後」の処理

撮影データを持ち帰ってからが、作業時間の大半を占めます。写真測量はMetashapeまたはPix4Dmapperで点群を生成し、LASデータの分類・グリッド化を行います。必要に応じてLandXML形式への変換、TREND-POINTまたはTREND-ONEでの点群処理と断面・地形図の作成、DWG・DXF出力と続きます。

精度管理表の作成も外せません。現場で取得した検証点の座標と点群の値を照合し、規定の精度内に収まっていることを確認します。問題があれば原因を追いかけ、再処理や現地再測が必要になることもあります。QCが通ってはじめて納品ファイル(LAS・LAZ・DWG・DXF・PDF・LandXML)を整えます。

標準的な納期は現地計測後5営業日を目安にしています。急ぎ対応は3営業日ですが、後処理の工程を圧縮するため、他の案件との兼ね合いで受けられる件数に限界があります。

工程内容
前日〜当日朝天候・風確認、バッテリー充電、書類確認
現地前半ロケハン、GCP設置・GNSS座標取得、補助者配置
現地後半RTK/PPK機による撮影、検証点取得
帰社後点群生成・分類・処理、精度管理表作成、QC、納品ファイル整備

正直に言うと大変なこと

遠方案件は移動時間が長いです。現地での作業より移動のほうが長い日もあります。日帰りできない距離になると前泊が入り、体力的な消耗も大きくなります。

月次の定点空撮案件は、毎回個別申請ではなく包括飛行申請でまとめますが、現場ごとに条件が変わるので申請内容の更新が継続的に発生します。GPSが届きにくい場所――高い建物に囲まれた敷地や、深い切土の底部――では機材の選定と飛行計画を一から考え直す必要があります。マニュアルに答えが書いていない場面が多いです。

それから「飛べなかった日」の段取りをどう動かすか。天候中止の連絡、スケジュールの組み直し、バッテリーの再充電管理。飛ばなかった日でも一定の作業が発生します。

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東海エアサービスの実務での進め方

当社は測量業登録(第(1)-37730号)・全省庁統一資格を持ち、測量法の枠組みの中で成果を納品しています。使用機材はDJI系RTK/PPK対応ドローンおよび地上型レーザースキャナ。写真測量の処理はMetashape・Pix4Dmapper、点群処理はTREND-POINT・TREND-ONEを使用し、成果物はLAS・LAZ・DWG・DXF・PDF・LandXMLの各形式に対応しています。対応エリアは全国です。

一つひとつの案件を、段取り・現地・後処理のすべての工程で品質を保って完結させることが、実務の中心にあります。華やかさより地味な積み上げが多い仕事ですが、それが精度につながると考えています。

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