東海エリアの液状化リスクエリアでのドローン測量|名古屋・伊勢湾岸の地盤対策

名古屋市南部から四日市・木曽三川河口にかけて広がる伊勢湾岸は、海抜ゼロメートル地帯・埋立地・三角州堆積地が連続するエリアです。インフラ施設や工場・倉庫が立地する一方で、地盤沈下や地震時の地表変位リスクが継続的な課題となっています。東海エアサービスは、この地域でのドローンによる点群計測を通じて、地表面の変化データを面的・定期的に取得する業務を行っています。

ドローン点群計測でできること

RTK/PPK対応ドローンによる写真測量・LiDARスキャンでは、広域の地表面を高密度な点群データとして取得できます。同じ計測範囲を定期的に測定し、取得した点群データを重ね合わせて差分を抽出することで、地表面の変化傾向を面的に把握する材料が得られます。以下に、点群定期計測で確認できる主な内容を整理します。

確認できる内容活用の場面
地表面の高さ変化の分布(沈下傾向の把握)定期モニタリング・長期トレンド確認
段差・亀裂・隆起の位置と範囲地震後の緊急調査・被害範囲の初期把握
地震前後の地表面比較変位箇所の分布確認・優先対応エリアの絞り込み
斜面・盛土・護岸法面の形状変化維持管理・点検記録の補完

点群差分は広域を面的に把握する手段として有効ですが、精密な沈下量を連続測定する精密水準測量や沈下計などの計器計測を完全に代替するものではありません。傾向把握・変化箇所の絞り込みを目的として、必要に応じて計器計測と組み合わせる運用が適切です。

このエリアの現場特性

伊勢湾岸一帯は、濃尾平野・木曽三川が形成した三角州・沖積低地を基盤とするエリアです。名古屋港周辺から四日市港にかけての臨海工業地帯の多くは埋立地であり、軟弱な海成堆積物が厚く分布しています。昭和30〜40年代には工業用水の大量揚水による広域地盤沈下が記録されており、現在も緩やかな沈下傾向が続いている地区が存在します。

また、海抜ゼロメートル地帯が内陸部まで広がっており、1959年の伊勢湾台風でも大きな被害を受けた地域です。南海トラフ地震の想定震源域に近接するため、液状化リスクの高いエリアが広範囲に分布しているとされています。このような地盤特性から、インフラ管理者・施設管理者・土木事業者が地表面変化を継続的に記録・確認したいというニーズが生じています。

計測・運用の留意点

定期計測で信頼性のあるデータを蓄積するには、いくつかの条件を統一することが重要です。

基準点の設置:点群の絶対座標を固定するためのGCP(地上基準点)は、不動地盤または構造物の安定した部位に設置します。沈下が疑われる地盤上に基準点を置くと、地盤変動と計測誤差が区別できなくなるため、設置位置の選定は慎重に行います。

同条件での反復計測:飛行高度・重複率・計測時の植生状態・気象条件などをできる限り統一します。季節によって植生が変化するエリアでは、裸地期の計測データと照合する際に植生の影響を考慮する必要があります。

精度の位置づけ:ドローン写真測量やUAV-LiDARで得られる点群の精度は、飛行高度・機材・基準点配置によって異なります。精密沈下観測が必要な場合は、点群計測を補助的な広域把握として位置づけ、精密水準測量や沈下計と組み合わせる設計を推奨します。

液状化リスク判定・地盤対策設計との役割分担

液状化リスクの判定、地盤補強工法の選定・設計、防災計画への反映は、地盤工学・防災の専門機関が担う業務です。東海エアサービスが提供するのは、地表面の現況データおよび定期計測による変化データであり、そのデータを専門家・発注者が解析・判断に活用する形が基本的な位置づけです。取得した点群データ・差分結果はLAS/LAZ形式で納品するほか、変化分布をDWG/DXF・PDF形式で整理して提供することができます。

よくあるご質問

Q. 既存の施設・インフラがある場所でも計測できますか?
A. 建物・配管・フェンスなどが存在する敷地でも計測は可能です。ただし、構造物に遮蔽された地表面はドローン計測で取得できない箇所が生じます。事前に現地状況をご確認いただき、地上型レーザースキャナとの組み合わせが有効な場合はその旨ご提案します。

Q. 計測の頻度はどのくらいが適切ですか?
A. 目的によって異なります。長期的な沈下傾向の把握であれば年1〜2回程度が一般的ですが、施工中の地盤変動モニタリングであれば月次・週次での計測が必要になることもあります。用途・予算・変化速度の想定をお聞きした上でご提案します。

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東海エアサービスの実務での進め方

初回は対象エリアの範囲・現地の状況・計測目的をヒアリングし、飛行計画・基準点配置・成果物形式を提案します。計測当日はDJI系RTK/PPK対応機またはLiDAR搭載機を現地状況に応じて選定し、GCPを設置した上で飛行計測を実施します。取得した点群データはTREND-POINTで処理し、LAS/LAZ形式の点群データ、DWG/DXFによる平面図・断面図、PDFレポートとして納品します。定期計測の場合は前回データとの差分を重ね合わせた比較データも合わせて提供します。

測量業 登録第(1)-37730号・全省庁統一資格を保有し、官公庁・民間を問わず対応しています。東海エリアを中心に全国の現場に出向いています。

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