リニア中央新幹線工事のドローン測量|中津川・飯田エリアの土木工事支援

リニア中央新幹線の工事は、中津川市周辺をはじめとした岐阜県東濃エリアから長野県飯田エリアにかけて、山岳トンネルを主体とする大規模な土木工事が展開されています。トンネル坑口の切土・掘削、非常口設置に伴う斜面整形、膨大な発生土の搬出・仮置き・残土処分場の造成など、工区ごとに多種多様な土工が同時並行で進行しています。こうした現場では、広範囲を短時間で計測できるドローン測量の活用が、進捗管理・出来形確認・残土量把握の各場面で有効な手段になっています。

大規模土木工事におけるドローン測量の活用場面

リニア工事のような大規模土木では、計測対象が複数かつ広域にわたるため、用途に応じた使い分けが重要です。主な活用場面と取得できる成果物を以下に整理します。

計測対象主な計測目的主な成果物
坑口・切土法面掘削進捗の現況把握・出来形確認点群データ(LAS/LAZ)・DWG断面図・DXF
残土処分場・仮置きヤード堆積体積の定期計測・搬出量管理体積計算表・DSM・差分モデル
斜面・法面(自然地形含む)変状モニタリング・安全管理点群差分・GeoTIFF・変位分布図
工事ヤード全体定期的な全体進捗の記録・面積確認オルソ画像・地形図(DWG)

残土処分場の堆積体積については、基準面モデルと計測時点のDSMを差分処理することで算出します。定期的に同条件で飛行し、差分を積み重ねることで搬入・搬出量の経緯を数値として記録できます。点群処理にはTREND-POINTを使用し、体積計算表とあわせてPDF報告書として納品しています。

中津川・飯田エリアの現場特性

中津川市から飯田市にかけての地形は、木曽山脈・恵那山系に囲まれた山間部が続き、標高差が大きく急峻な地形が多い地域です。この地形的特性が、ドローン測量の計画・実施に直接影響します。

まず、植生が豊かな山間部では、葉が茂る時期に飛行すると樹冠の下の地盤面が計測できない場合があります。工事エリア内の裸地や切土面は比較的計測しやすい一方、隣接する自然斜面との境界付近は点群の精度検討が必要です。また、山間部特有の地形の起伏や周辺の高圧送電線・山岳地形の存在により、飛行ルート設計の段階から地形データを精査しておくことが重要です。

工期が長期にわたる大規模工事では、同一箇所を複数回計測して差分比較する「反復計測」が中心になります。このエリアでは、季節ごとの植生変化・降雪・霧の発生なども計測スケジュールに影響するため、年間を通じた計測計画の立て方を事前に整理しておくことが現実的です。

また、リニア工事のような大型工事では発生土の量が非常に多く、複数の仮置き場・処分場が設けられることがあります。それぞれの場所で同時期に計測を行い、合計体積を管理するケースも想定されるため、複数地点の効率的な計測順序と座標管理が求められます。

計測・運用上の留意点

基準点・座標系の統一:工事測量との整合を取るため、使用する座標系(公共座標・平面直角座標系)と標高基準を事前に確認します。現場で使用している基準点の成果をもとに、ドローン計測の地上基準点(GCP)を設置します。DJI系RTK機を使用する場合も、GCPによる検証測量は省略しません。

GNSS環境の確認:山間部の谷地形や切土壁が深い坑口付近では、衛星捕捉数が不安定になる場合があります。RTK方式でリアルタイム補正を行う際は、基準局の設置位置や電波環境を現地で確認してから飛行計画を確定します。

同条件での反復計測:体積差分や変状把握を目的とする場合、飛行高度・オーバーラップ率・撮影時間帯をできるだけ同一条件に揃えることが精度維持の基本です。初回計測時にフライトパラメータを記録し、次回計測に引き継ぎます。

関係者調整と立入許可:大規模工事現場では、元請・下請の工区が混在していることが多く、ドローン飛行の許可申請・調整先が複数になる場合があります。飛行前に安全管理の窓口を確認し、飛行計画書の共有と書面による承認取得を徹底します。

よくあるご質問

Q. 残土処分場の計測頻度はどの程度が適切ですか?
A. 搬入・搬出の頻度と管理の目的によって異なります。週1回・月2回・月1回など、発注者や現場管理者の要件に合わせて設定します。初回は基準面として計測し、以降は差分処理で体積変化を追う方法が一般的です。計測間隔が長すぎると差分の信頼性が下がるため、搬入量が多い時期は頻度を上げることをお勧めしています。

Q. 山間部の急峻な法面でも飛行は可能ですか?
A. 傾斜が急な法面でも、対地高度を一定に保つ地形追従飛行や、側面方向からの斜め撮影を組み合わせることで点群を取得できます。ただし、植生の状況・電波環境・法面の規模によって計測方式が変わるため、現地確認を行ってから飛行計画を立案します。飛行が困難な箇所については、地上型レーザースキャナとの併用も検討します。

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東海エアサービスの実務での進め方

東海エアサービスでは、リニア関連工事のような大規模・長期工事の計測においても、以下のステップで対応しています。

まず、初回の現地確認(ロケハン)で地形・電波環境・基準点の状況を把握し、使用機材と飛行方式を決定します。DJI系RTK対応機を主力とし、座標精度の要求水準に応じてGCPの配置計画を立てます。急峻な地形や植生が密な箇所では、地上型レーザースキャナの投入も含めて検討します。

計測後は当日中に点群データの状態確認を行い、不足箇所があればその場で追加取得します。処理はTREND-POINT・TREND-ONEを使用し、成果物はLAS・LAZ形式の点群データ、DWG・DXF形式の地形図・断面図、体積計算表(PDF)としてまとめます。定期計測の場合は、前回成果との差分処理を行い、変化量を整理した報告書を作成します。

測量業登録 第(1)-37730号および全省庁統一資格を保有しており、官公庁・自治体が関係する工事での計測業務にも対応しています。名古屋を拠点に、中津川・飯田エリアを含む東海・長野方面への出張計測も実施しています。現場条件や成果物の仕様については、計測方式と報告書フォーマットを合わせて提案します。

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