伊豆半島は、急峻な山岳地形と複雑な海岸線が入り組んだ静岡県の代表的な地域です。沼津・三島を玄関口として、伊東・熱海の温泉観光エリア、下田・南伊豆の沿岸漁港エリアまで、地形的特性や土地利用の形態が大きく異なります。こうした多様な現場環境に対応するため、東海エアサービスでは名古屋市名東区を拠点としながら静岡県全域へ出張対応しており、伊豆半島の各市町村でのドローン測量・3D計測にも対応しています。
伊豆の地域特性と測量現場
伊豆半島は北から南にかけて地形・産業・開発状況が変化します。市町村ごとの特性と、それに対応する測量ニーズを整理します。
| 地域 | 地域特性 | 主な測量ニーズ |
|---|---|---|
| 沼津市・三島市 | 伊豆半島の玄関口。市街地・工業エリア・港湾施設が集積 | 港湾・工場施設の現況測量、市街地の3Dモデル作成、道路改良に伴う地形データ取得 |
| 熱海市・伊東市 | 温泉観光地として国内有数。急斜面に住宅・旅館が密集し、斜面崩壊リスクも高い | 斜面・法面の変位モニタリング、崩落リスク評価のための点群取得、観光施設の現況把握 |
| 伊豆市・伊豆の国市 | 山岳・渓谷・農地が混在。砂防ダムや林道整備が継続的に行われているエリア | 砂防施設周辺の地形計測、林道の縦横断測量、農地・山林の面積把握 |
| 下田市・南伊豆町 | 半島最南端。リアス式海岸と急峻な山が連続し、漁港・沿岸施設が点在 | 海岸侵食モニタリング、漁港・防潮堤の現況測量、急斜面の法面点群取得 |
伊豆半島で多い計測の種類
伊豆半島での依頼で特に多い計測内容を以下に挙げます。
急斜面・法面のLiDAR計測
熱海・伊東・下田周辺では、急峻な斜面に沿って住宅・道路・施設が整備されているケースが多く、地上からのアクセスが困難な法面の点群取得にドローンLiDARが活用されています。DJI系RTK/PPK対応機と地上型レーザースキャナを組み合わせることで、樹木遮蔽の多い急斜面でも高密度な点群データを取得できます。
観光・リゾート開発の現況測量
旅館・ホテルの増改築、リゾート施設の改修、観光道路の整備に伴う現況測量の依頼があります。オルソ画像と点群データを組み合わせることで、設計用のDWG・DXF形式の成果物を提供しています。
道路・砂防施設の地形データ取得
伊豆市・伊豆の国市・河津町周辺では砂防工事や林道整備が継続的に実施されており、縦横断測量や施工前後の土量比較に利用できる点群データ(LAS・LAZ形式)の取得依頼があります。
沿岸・海岸の変状モニタリング
下田・南伊豆の海岸では、波浪や台風による地形変化を定期的に把握したいというニーズがあります。RTK測位による高精度のオルソ画像と点群データを組み合わせ、前回計測との差分を整理する対応が可能です。
伊豆半島での作業で留意する点
名古屋からの出張段取り
名古屋市名東区を拠点とする当社から伊豆半島への移動は、東名・新東名経由で片道2〜3時間以上かかります。現地計測の前日入りが基本となるため、宿泊を含む日程調整を早めに行っています。現地の発着地点・離着陸スペースの確認は、事前のリモートロケハンと現地担当者への確認を併用して実施します。
急峻地形での飛行計画
標高差の大きい地形では、ドローンの対地高度を一定に保つための地形追従飛行計画が必要になります。山側と海側で風向きが変わりやすい伊豆半島では、気象条件の確認を入念に行い、安全マージンを確保した飛行高度・ルートを設定します。
観光地での飛行・プライバシー配慮
熱海・伊東・下田は観光客が多い時期があり、飛行エリアへの一般人の立入管理や撮影範囲のプライバシーへの配慮が必要です。混雑期を避けた早朝飛行や、撮影範囲を業務対象エリアに限定した設定を事前に調整します。また、国立公園・自然公園に指定されているエリアについては、飛行許可申請が別途必要になる場合があります。
よくあるご質問
Q. 伊豆半島の南端(下田・南伊豆)まで対応できますか?
A. 対応可能です。ただし名古屋からの移動距離が長いため、前日入りを基本として日程を組みます。現場条件・規模によって出張日数が変わりますので、ご相談の際に現場の概要をお知らせください。
Q. 急斜面で地上からアクセスできない法面の計測はできますか?
A. 可能です。DJI系RTK/PPK対応のドローンを使用することで、地上からのアクセスが困難な急斜面・法面の点群データを取得できます。樹木が密集しているエリアではLiDAR計測が有効で、地面点と植生点を分離したグラウンドデータの生成にも対応しています。
東海エアサービスの実務での進め方
伊豆半島での計測依頼を受けた場合、以下の流れで進めています。
まずヒアリングの段階で、現場の位置・面積・目的・希望成果物の形式を確認します。地図情報と航空写真をもとにリモートロケハンを実施し、飛行可能エリア・障害物・申請要否を事前に確認します。現地計測当日は、GCPを設置してRTK/PPK測位で高精度な位置精度を確保したうえで飛行を実施します。計測後はTREND-POINTまたはTREND-ONEによる点群処理を行い、LAS・LAZ・オルソ・DWG・DXFなど用途に応じた成果物を作成します。納期は現地計測後5営業日が標準で、急ぎの場合は3営業日での対応も受け付けています。
当社は測量業 登録第(1)-37730号および全省庁統一資格を取得しており、官公庁・自治体案件にも対応可能です。
静岡県全体のドローン測量対応は静岡県のドローン測量のページをご覧ください。
計測のご相談はお気軽に。関連記事はドローン測量の記事一覧に。