伊勢湾・三河湾沿岸の埋め立て・臨海工業地帯ドローン計測|名古屋港・四日市港

名古屋港・四日市港・衣浦港を中心とする伊勢湾・三河湾沿岸の臨海工業地帯は、鉄鋼・石油化学・自動車関連の大規模プラントや物流施設が集積するエリアです。埋立造成によって形成された広大なヤードや岸壁、複雑に入り組んだコンビナート構内は、従来の地上測量だけでは効率的に現況を把握することが難しく、ドローン測量・3Dスキャンの活用について問い合わせをいただく機会が増えています。東海エアサービスは測量業登録(第(1)-37730号)・全省庁統一資格を保有し、このエリアの港湾・工場・ヤード計測に対応しています。

臨海工業地帯でのドローン活用

埋立地のヤード・港湾施設・工場建屋など、用途に応じた計測手法と成果物の概要を以下に整理します。

計測対象主な手法主な成果物活用場面
ヤード在庫(土砂・石炭・砕石・スクラップ等)ドローン写真測量(RTK/PPK)体積計算表・差分比較レポート・LAS/LAZ棚卸し・在庫差異確認・月次数量管理
工場建屋・プラント構造物ドローン写真測量・地上型レーザースキャナ点群データ(LAS/LAZ)・3D現況図(DWG/DXF)改修設計・配管干渉確認・BIM/CIM連携
護岸・岸壁・防波堤ドローン写真測量・地上型レーザースキャナ点群・オルソ画像・変状図・PDF報告書劣化診断・維持管理記録・補修計画立案
埋立造成地・敷地全体ドローン写真測量(RTK/PPK)DSM・オルソ画像・現況平面図(DWG/DXF)用地確認・土地利用計画・造成数量管理

ヤード在庫の体積計算は、基準面(スラブ面・地盤面)を事前に設定したうえで、飛行取得した点群をTREND-POINTで処理し、計算表とともに納品します。地上型レーザースキャナは接近が困難な大型構造物や屋内空間の計測に用い、ドローンデータと統合して完成点群を構成することもできます。

このエリアの現場特性

名古屋港は取扱貨物量で国内上位に位置する総合港湾で、鍋田・飛島・金城ふ頭など複数の埋立エリアに製造・物流施設が広がっています。四日市港はコンビナート港として知られ、石油化学関連のプラントや危険物取扱施設が集中しています。衣浦港(碧南・半田・武豊など)は自動車関連や電力施設が立地し、比較的新しい埋立地が多いのが特徴です。

いずれのエリアも埋立造成地であるため、地盤の沈下傾向や護岸変状に対する継続モニタリングのニーズがあります。また、伊勢湾・三河湾は内湾性の地形から風の影響は比較的穏やかですが、塩害環境であることは機材運用において常に念頭に置く必要があります。潮位変動により岸壁際のドローン取得高度や基準面設定が変わるため、計測計画時に検討すべき要素のひとつです。

計測・運用の留意点

塩害環境への配慮:海風にさらされる臨海エリアでは、飛行後の機体・センサーのメンテナンスを通常より念入りに行います。塩分付着による腐食は蓄積するため、飛行頻度が高い現場ではメンテナンス計画を含めた運用設計が重要です。

水面のデータ取得制限:写真測量・LiDARともに水面は点群が正常に取得できません。護岸の水際部分は測量対象から除外するか、別途水中音響測深との組み合わせを検討する必要があります。この点は計測計画の段階でご確認ください。

港湾保安・立入制限区域:名古屋港・四日市港は国際港湾保安コードに基づく保安区域が設定されており、飛行前に施設管理者・港湾管理者との調整が必要です。当社では飛行計画立案の段階から、どのエリアで誰の承認が必要かを整理し、必要な手続きをお客様と共に進めます。

防爆区域の取り扱い:石油化学プラントや危険物取扱施設には防爆区域が設定されている場合があります。飛行の可否および飛行条件は、施設ごとの保安規則が優先されます。当社機材は防爆仕様ではないため、対象エリアの危険物保安規則・施設内規を事前に確認し、保安担当者の判断のもとで計画を策定します。

GNSSの受信環境:大型プラントや高架構造物が密集するエリアではGNSSのマルチパスが発生しやすく、RTK測位の精度が低下することがあります。地上基準点(GCP)の配置やPPK処理の採用で対応します。

よくあるご質問

Q. ヤードの石炭・土砂の棚卸し計測は月次で継続できますか?
A. 対応可能です。基準面を初回に確定しておくことで、2回目以降は飛行と点群処理・体積比較をパッケージとして提供できます。計測スケジュール・成果物フォーマットはお客様の棚卸し運用に合わせて調整します。

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Q. 護岸の変状を定期記録したいが、前回データとの比較はできますか?
A. 点群データを過去分と重ね合わせて差分を抽出することが可能です。沈下・亀裂の進行状況を定量的に把握するには、同条件での繰り返し計測が前提となります。初回計測時に次回以降のための計測条件・基準点情報を記録・保管します。

東海エアサービスの実務での進め方

臨海工業地帯の計測は、現場の管理体制・保安区域・立入条件の把握が飛行計画に直結します。当社では受注後に以下の流れで進めます。

  1. 事前調査・ロケハン:対象エリアの施設管理者・保安担当者への確認事項を整理し、お客様と共同で許可申請・調整を行います。飛行経路・GCP配置計画を現地状況に基づいて立案します。
  2. 計測実施:DJI系RTK/PPK対応ドローンまたは地上型レーザースキャナを使用。塩害対策・潮位確認・当日の気象条件を確認してから飛行を開始します。
  3. 点群処理・成果物生成:TREND-POINT・TREND-ONEにて処理し、LAS/LAZ・DWG/DXF・PDF報告書・体積計算表を作成します。精度検証はGCPとの比較で実施し、QC結果を報告書に添付します。
  4. 納品・フォローアップ:成果物の読み込み方・活用方法についてご不明点があれば、納品後に対応します。継続計測の場合は次回スケジュールと計測条件の引き継ぎを書面で残します。東海エリアを中心に全国対応、公共・民間いずれの案件にも対応可能です。

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