飛騨地域は岐阜県北部から西部にかけて広がる山岳エリアであり、北アルプスの急峻な山々と豊かな森林、白川郷に代表される文化観光地が共存しています。標高差が大きく地形が複雑なため、現地踏査だけでは把握しきれない地形情報をドローン測量・LiDARで取得したいというご相談が増えています。東海エアサービス(名古屋市名東区)では、飛騨市・高山市・白川郷周辺を含む飛騨全域のドローン測量・点群処理に対応しています。
飛騨地域の特性と現場ごとのニーズ
飛騨地域は市街地・盆地・深山部まで多様な地形が混在しており、エリアごとに測量の目的とニーズが異なります。
| 地域 | 主な特性 | 典型的な測量ニーズ |
|---|---|---|
| 高山市街・高山盆地 | 観光地・重要伝統的建造物群保存地区・市街地インフラ | インフラ維持管理、現況測量、観光施設周辺の3D記録 |
| 飛騨市(神岡・古川等) | 山間集落・林業・積雪地帯 | 林道計画、森林管理、土砂災害リスク把握 |
| 白川郷・荘川周辺 | 世界遺産エリア・豪雪地帯・広大な山林 | 観光施設現況、砂防・治山工事の地形把握、林業調査支援 |
| 奥山・砂防指定地帯 | 急峻な谷地形・崩壊跡地・砂防堰堤 | 砂防・治山の土量計算、崩壊地の地形モデル取得 |
山間部で多い計測の種類
飛騨地域では、平地とは異なる測量ニーズが寄せられます。現場からの相談で多いのは以下の計測です。
森林・急斜面のLiDAR計測
樹冠に覆われた急斜面では、通常の写真測量では地表面データが取りにくいケースがあります。LiDARセンサーで点群データを取得し、TREND-POINTで林内地形モデルを生成します。なお、材積計算や樹種同定が目的の場合は森林調査の専門機関と連携する運用をご提案しています。
砂防・治山工事の土量計算・地形モデル
崩壊地や砂防堰堤周辺では、施工前後の体積変化を把握するニーズがあります。UAV写真測量またはLiDARで点群(LAS/LAZ形式)を取得し、TREND-ONEで土量計算・断面図・地形図(DWG/DXF出力)を作成します。
林道計画・路線測量
林道の新設・改良計画に必要な縦断・横断測量をドローン測量で効率化できます。急傾斜地での徒歩測量と比較して、より広範囲を短期間でカバーできます。
観光施設・文化財周辺の現況測量
高山市街や白川郷周辺では、文化的景観保護や観光施設整備に伴う現況図作成の依頼もあります。オルソフォトとDWG出力を組み合わせて納品します。
飛騨での留意点
山間の電波・GNSS環境
飛騨の深山部では携帯電波が届かないエリアが多く、現地でのリアルタイム通信や補正データ取得が困難な場合があります。当社ではPPK(後処理キネマティック)方式による測位を標準対応としており、電波環境に依存しない高精度な位置付けが可能です。現地調査前に電波状況と基準点配置を事前確認します。
急峻地形の飛行ルート設計
北アルプス山麓や奥飛騨の急峻な地形では、地表高度(AGL)を一定に保つための地形追従飛行計画が必要です。地形起伏に合わせたフライトプランを事前に作成し、オーバーラップ率と安全高度を確保した計画で臨みます。
降雪期の計測制限と段取り
飛騨地域は豪雪地帯が多く、12月〜3月は積雪による計測制限が発生します。特に白川郷・荘川・奥飛騨エリアは積雪深が大きく、現地アクセスが困難になる時期があります。年度末納品が必要な案件では、秋(10〜11月)の計測完了を目標としたスケジュール調整をご相談ください。
遠方への出張対応
名古屋市名東区を拠点とするため、高山市・飛騨市・白川郷への移動には一定の時間を要します。複数箇所をまとめて計測することで、出張コストの分散が可能です。現地調査から計測・処理・納品まで一括でご依頼いただくケースが多く、スケジュールを事前にすり合わせて段取りします。
よくあるご質問
Q. 積雪期でもドローン測量は可能ですか?
A. 積雪の少ない時期(4〜11月)が計測適期です。積雪期は機体の安全飛行が困難なうえ、地表面が雪に覆われるため地形測量の精度が保証できません。工期が年度末の場合は、前年秋のうちに計測を完了する計画を推奨しています。現地の積雪状況は事前に確認します。
Q. 林内の地表面をドローンで取得できますか?
A. LiDARを使用することで、樹冠を透過した地表面点群をある程度取得できます。ただし樹木密度・樹高・現場状況によって取得精度は異なります。材積推定や樹種同定が目的の場合は、森林調査の専門機関との連携を前提にご提案します。まず現地状況をお聞きしたうえで対応可能かをご案内します。
東海エアサービスの実務での進め方
飛騨地域でのご依頼は、以下の流れで進めています。まずお問い合わせをいただいた後、現地の地形・植生・アクセス・電波環境を事前に確認します。山間部ではGNSS基準点の配置と飛行ルート設計が精度に直結するため、現地調査(ロケハン)を必要に応じて実施します。計測当日はDJI系RTK/PPK対応機またはLiDAR搭載機を使用し、基準点設置・飛行・データ取得を行います。計測後は名古屋の事務所にてTREND-POINT・TREND-ONEによる点群処理・土量計算・図面作成を行い、LAS・LAZ・オルソ・DWG・DXF・PDFで納品します。標準的な納期は現地計測後5営業日、急ぎの場合は3営業日に対応しています(急ぎ対応は事前相談要)。測量業登録 第(1)-37730号・全省庁統一資格を保有しており、官公庁・自治体案件にも対応しています。
岐阜県全体のドローン測量対応は岐阜県のドローン測量のページをご覧ください。
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