愛知県の農地・圃場測量にドローンを活用する方法|農業DX推進

愛知県は全国有数の農業産出額を誇る農業県でありながら、都市部と農村部が隣接するという独自の地理的特性を持っています。こうした環境の中で、農地整備事業・圃場区画整理・農地転用に伴う造成工事など、測量が必要となる場面は少なくありません。東海エアサービスは名古屋市名東区を拠点に、愛知県内の農地・圃場の現況測量や土量計算に対応しています。本ページでは、愛知県の農業地帯ごとの測量ニーズと、ドローンを活用した農地測量の実務について整理します。

愛知の農業地帯と測量ニーズ

愛知県の農業は地域によって性格が大きく異なります。地形・作物・農業規模に応じて、求められる測量の種類も変わってきます。

地域農業特性主な測量ニーズ
東三河(田原市・渥美半島)施設園芸(温室・ハウス)・畑作・花き栽培。全国屈指のキャベツ・電照菊産地ハウス建設に伴う圃場整地の土量計算、排水路改修に伴う現況測量
西尾張(稲沢市・一宮市周辺・濃尾平野)水田農業が主体。農地中間管理機構を通じた集積・大区画化が進行圃場整備事業に伴う区画変更前後の土量計算、水田の高低差把握
知多半島(常滑市・半田市周辺)畑作・果樹(梨・ぶどう等)。傾斜地・段々畑が点在傾斜地の現況地形測量、転用・造成計画の基礎データ取得

農地整備や基盤整備事業では、土量の過不足を事前に把握することが工事計画の精度を左右します。ドローンによる写真測量は、広い圃場を短時間でスキャンし、点群データから高精度な現況地形モデルを生成できるため、こうした用途に適しています。

農地でできる計測メニュー

農地・圃場を対象とした場合、以下の計測に対応しています。

  • 圃場整備の土量計算:区画整理・造成工事に先立つ切盛り土量の算出。設計面(計画高)との差分から掘削・盛土量を試算します。成果物は体積計算表およびDWG・DXF形式の地形図。
  • 区画・農地の現況把握:圃場の形状・面積・境界杭位置の現況確認。登記との照合資料として利用される場合は、別途土地家屋調査士による確定測量が必要になることがあります(当社は現況測量を担当し、境界確定は土地家屋調査士との役割分担となります)。
  • 高低差・排水計画の基礎データ:田面の高低差を点群データから把握し、排水路の配置計画や暗渠設計の基礎資料を作成します。
  • 転用・造成計画のデータ取得:農地転用に伴う造成計画の立案に向けた現況地盤高の把握。造成前後の土量算出にも活用できます。

使用機材はDJI系RTK・PPK対応ドローン、および地上型レーザースキャナ。点群処理にはTREND-POINTおよびTREND-ONEを使用し、LAS・LAZ・DWG・DXF・PDF形式での成果物納品に対応しています。納期は現地計測後5営業日が標準、急ぎの場合は3営業日での対応も可能です。

農地測量の留意点

農地での測量には、一般の宅地や工事現場とは異なる段取りが求められます。実務上、特に注意している点をまとめます。

  • 農繁期のスケジュール調整:田植え・収穫時期(5〜6月の田植え期・9〜10月の稲刈り期)は圃場への立ち入りが制限されるケースがあります。農閑期または農作業の合間を縫った日程調整を事前に行うことを推奨します。
  • 隣接農家・土地所有者への周知:ドローン飛行にあたり、隣接する農地の所有者・耕作者へ事前に飛行の趣旨と日程を周知することが、トラブル回避の観点から重要です。特に集落内の農地では、区長や農事組合への連絡を検討する場合があります。
  • 農業委員会等への提出資料の形式確認:農地転用申請や農地中間管理機構への提出書類として現況図を添付する場合、求められる縮尺・座標系・ファイル形式が自治体・機関ごとに異なります。依頼前に提出先の要件を確認いただき、その仕様に合わせた成果物を作成します。
  • 現況把握と境界確定の区別ドローン測量で取得できるのは現況の地形・区画形状です。登記上の筆界(境界)の確定は土地家屋調査士が行う法的手続きであり、当社の計測とは業務領域が異なります。両者を混同しないようご注意ください。

よくあるご質問

Q. 水田が多い地域でも飛行できますか?湿地や軟弱地盤が心配です。
A. ドローン測量は空中からの撮影が主体であるため、軟弱な田面に立ち入ることなく計測が可能です。地上型レーザースキャナを組み合わせる場合でも、機材の設置点はあぜ道など安定した地盤を選定します。なお、代かき・湛水期の水田は水面反射の影響で点群精度が低下する場合があるため、作業前に現地状況の確認をさせていただいています。

Q. 農地転用の申請書類に使える成果物を出してもらえますか?
A. 現況地形図(DWG・DXF・PDF)および面積計算書の作成に対応しています。提出先(市町村農業委員会等)の指定する縮尺・座標系・様式をご確認のうえ、依頼時にお知らせください。様式要件を把握したうえで測量計画を立てることで、提出に使える精度の成果物を一度の計測で取得できます。

東海エアサービスの実務での進め方

農地・圃場測量の依頼をいただいた場合、以下の流れで進めています。

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見積依頼前に整理すべき情報をリスト化。より正確な見積が取れます。

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  1. 事前ヒアリング:圃場の場所・面積の概算・測量目的(土量計算・現況確認・転用申請等)・提出先の資料要件を確認します。
  2. ロケハン・飛行計画:農業委員会への飛行届出要否の確認、隣接農家への周知方法の検討、農繁期を避けた日程調整を行います。
  3. 現地計測:DJI系RTK・PPKドローンで空撮。必要に応じて地上型レーザースキャナを併用します。
  4. 点群処理・成果物作成:TREND-POINT・TREND-ONEで点群を処理し、地形モデル・土量計算・地形図を作成。LAS・LAZ・DWG・DXF・PDF形式で納品します。
  5. 納品・確認:現地計測後5営業日(急ぎの場合は3営業日)を目安に納品。不明点があれば内容の説明対応も行います。

東海エアサービスは測量業 登録第(1)-37730号・全省庁統一資格を取得し、愛知県全域の農地測量に対応しています。愛知県全体のドローン測量対応は愛知県のドローン測量のページをご覧ください。

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