ある日、ウェブサイトからこんな問い合わせが届きました。
「倉庫の新築工事でスラブ(床)の不陸を1mグリッドで測定したい。2フロア、合計約2,400㎡ほどの規模です」
大手ゼネコン(建設会社)の建築部からの問い合わせでした。当時、私たちがこういった建築内装分野の計測を依頼されたのは初めてではありませんでしたが、「1mグリッドでスラブ不陸」という仕様を聞いた時、機材の選択に少し悩みました。
1mグリッドのスラブ不陸計測に最適な機材は?
まず私たちは2つの選択肢を提案しました:
- RTC360(地上型3Dレーザースキャナ):高精度・高速スキャン。複数地点でスキャンして点群を統合するため、広い倉庫でも効率的に全面計測できる
- ハンディスキャナ(SLAM方式):持ち運びが楽で複雑な空間でも計測しやすい。ただし精度はRTC360に劣る場合がある
最終的にお客様はRTC360を選択されました。理由は「精度の信頼性」と「後から3Dビューワで確認できること」です。
実際の計測で学んだこと
計測当日、私たちが意識したのは「スキャン地点の配置」でした。倉庫内の柱や棚の影に死角ができないよう、スキャン地点を適切に設けることで、1mグリッド以下の解像度で床面を網羅しました。
点群データから不陸箇所を可視化した結果、目視では分からなかった2mm〜5mm程度の凹凸が複数確認されました。これをカラーマップで表現した調査報告書とともに、3Dビューワで納品。施工チームが現場でタブレットから確認できる形式にしました。
この案件から気づいたこと
「スラブ不陸計測」は建築工事の竣工前検査や、AGV(自動搬送ロボット)導入前の床面確認など、今後需要が増える分野だと感じました。特に倉庫の自動化が進む中で、「ロボットが走るための床の平坦度を担保したい」というニーズは確実に増えています。
また、初回のHP問い合わせからわずか12日後に施工・完了できたことで、「スピード対応」への評価をいただきました。緊急性の高い建設現場では、問い合わせから着手までの速さが重要だと改めて感じた案件でした。
スラブ不陸計測・3Dスキャンについて
- 対応機材:RTC360(地上型3Dレーザースキャナ)・ハンディスキャナ
- 費用目安:25万円〜(規模・精度要件による)
- 納品物:調査報告書(不陸カラーマップ)・3Dビューワ・点群データ
- 対応エリア:名古屋・東海エリア(愛知・三重・岐阜・静岡)