点群データからCAD図面を作成する方法

はじめに

ドローン測量で取得した点群データ は、3D 可視化に優れていますが、建設現場では「地形図」「横断図」などの 2次元 CAD 図面が必須です。本ガイドでは、点群データから CAD 図面(DXF/DWG)を自動生成・編集する方法をご説明します。当社が保有する TREND-POINT・TREND-ONE を活用したワークフローです。

点群→CAD図面の自動処理フロー

ステップ1:点群データの取得

ドローン Metashape / Pix4Dmapper で生成した点群ファイル(LAS/LAZ 形式)を入手します:

  • 点群密度:5,000~15,000 点/m²(標準)
  • 座標系:JGD2011(日本の場合)
  • ファイルサイズ:100MB~1GB(敷地面積に応じて)

ステップ2:TREND-POINT への読み込み

当社で使用している TREND-POINT(地形図設計システム)に点群をインポート:

  1. TREND-POINT を起動
  2. メニュー「ファイル」→「インポート」→「点群(LAS)」
  3. 座標系・投影法を設定
  4. 点群が3D空間に表示される

ステップ3:TIN(三角形不規則網)の自動生成

散在する点群を三角形メッシュに変換し、地表面を表現:

  1. メニュー「作成」→「TIN作成」
  2. メッシュの密度・品質パラメータを設定
  3. 処理開始(敷地面積に応じて数分~30分)
  4. 外れ値(樹木上部・ノイズ)の削除(手動)

ステップ4:等高線の生成

TIN から 1m 間隔の等高線を自動抽出:

  • 等高線間隔を設定(1m が標準、急斜面は 0.5m)
  • 計算開始(数秒~1分)
  • オプション:主曲線(5m ごと)・補助曲線の自動分化も可

ステップ5:横断面図の作成

工事に必要な主要な断面を自動抽出:

  1. メニュー「切断」→「横断線を指定」
  2. map 上で断面を取る地線をクリック(複数指定可)
  3. 各断面の地形高を縦断図・横断図で表示
  4. 必要な横断図を選別し、CAD にエクスポート

CAD 図面への出力

DXF / DWG 形式でのエクスポート

TREND-POINT から標準的な CAD フォーマットで出力可能:

  1. メニュー「ファイル」→「エクスポート」→「DXF」
  2. 出力する図層を選択(等高線・道路・建物など)
  3. 縮尺・背景地図・文字フォントを設定
  4. DXF ファイル生成(ファイルサイズ:数MB~数十MB)

出力図層の構成

標準的に以下の図層が含まれます:

図層名内容用途
CONTOUR_5M主曲線(5m間隔)見やすさ・印刷用
CONTOUR_1M補助曲線(1m間隔)詳細設計用
BREAKLINE法面・勾配変化線工事計画・法面管理
BUILDING既存建物輪郭周辺環境把握
TREES樹木位置伐木計画・景観検討

As-Built 図面の作成

施工完了後の検収図

完工時に再度ドローン計測を実施し、施工実績図面を作成:

  1. 完工後のドローン計測で新しい点群を取得
  2. 同じワークフローで CAD 化
  3. 計画図(設計時)と実績図(完工時)を重ね合わせ
  4. 乖離があれば指摘・記録

配管・インフラの As-Built

当社の TREND-ONE(配管設計システム)と連携し、地下埋設物の記録も可能:

  • 水道・ガス・電気の埋設箇所を CAD に落とし込み
  • 今後の工事での掘削リスク管理に活用
  • 自治体への電子納品資料に含める

よくある質問

Q1. 樹木が多い敷地で、地面の点群が欠けている場合は?

A: LiDAR 測量の併用をお勧めします。樹冠を貫通して地面を計測できます。ドローン+LiDAR の統合処理で、完全な地形図が得られます。費用は見積もり対応です。

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点群データ納品形式チェックリスト(無料)

納品前に確認すべきファイル形式・座標系・精度基準の一覧。

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Q2. 既存の測量図(紙)から点群を生成することはできますか?

A: 直接的には難しいですが、紙の地図をスキャン・デジタル化した後、ベクターデータに変換することは可能です。詳細はご相談ください。

Q3. 横断図の作成本数は指定できますか?

A: はい。工事の主要な箇所(例:100m ごと)に横断線を指定いただければ、その本数分の横断図を自動生成します。追加本数は別途見積もり。

編集・カスタマイズ

AutoCAD での後処理

DXF ファイルは任意の CAD ソフト(AutoCAD・JW_CAD など)で編集可能:

  • 設計ライン・構造物を追記
  • 文字・寸法を追加
  • 図層の整理・色分け
  • シート印刷用にまとめて出力

修正・追加作業

当社で以下のカスタマイズに対応可能:

  • 等高線の追加出力
  • 特定区域の詳細化
  • 背景地図の重ね合わせ
  • 国土地理院基本図との統合

追加費用:1作業 ¥15,000~¥30,000(規模による)

東海エアサービスの CAD 図面作成サービス

当社では以下が標準に含まれます:

  • ドローン測量・点群取得
  • TREND-POINT による TIN・等高線・横断図生成
  • DXF エクスポート(等高線・主要横断図)
  • 品質確認・出図

標準費用:¥250,000~(敷地 5ha、横断図 10 本程度)。カスタマイズ・追加作業は別途見積もり。

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