掘削で出た土砂や解体ガラを「すべて場外搬出して新材を買う」と、運搬費・処分費・購入費が積み上がります。これを抑える鍵が再資源化です。RC材(再生砕石)や再生土を適所で使えば、コストとCO₂の両面で効きます。本記事では、再資源化が効くコストの内訳と、RC材・再生土の使いどころを実務目線で整理します。
再資源化が効く3つのコスト
発生土・ガラを現場内や近隣で循環させると、次の3つが同時に削れます。
| コスト | 削減の理屈 |
|---|---|
| 処分費 | 場外搬出・受入処分に回す量が減る |
| 運搬費 | 搬出・搬入の運搬距離と台数が減る |
| 新材購入費 | 路盤材・埋戻し材の新規購入が減る |
効果の大きさは、発生量・運搬距離・受入条件で変わります。まず「どれだけ流用できるか」を数量で押さえることが出発点です。
RC材・再生土の使いどころ
- RC材(再生砕石/RC-40 等):路盤・仮設道路・埋戻しなど。用途に応じた規格・品質の確認が前提。
- 再生土(改良土・ふるい分け土):埋戻し・盛土材。含水・性状の調整と受入基準への適合が必要。
使いどころを誤ると後工程の品質不良につながるため、用途ごとの要求品質と受入条件を満たすかを事前に確認します。
CO₂の観点
再資源化は、運搬距離の短縮と新材製造の回避を通じてCO₂の抑制にもつながります。ただし削減量は運搬距離・材料・処理方法で大きく変わるため、固定の数値ではなく案件ごとに条件を置いて試算するのが妥当です。発注者の環境配慮・グリーン調達の説明材料としても、流用計画を数量で示せると効果的です。
現場でよくある相談
- 「発生土をどれだけ流用できるか、数量で押さえたい」
- 「場外搬出と現場内流用、どちらが安いか比較したい」
- 「切土と盛土のバランスから、処分量と購入量を整理したい」
判断の土台になるのは、結局「発生量・流用可能量・搬出量」を数量で整理できているかどうかです。
東海エアサービスの実務での進め方
- ドローン測量・点群処理で発生土量・切盛土量を実測し、流用計画の数量根拠を作成(処理は TREND-POINT)。
- 切土→盛土の流用、場外搬出量、購入材の量を整理し、運搬費・処分費の比較に反映。
- 成果物は DWG/DXF(図面)、PDF(土量計算書)で納品。
見積・打ち合わせでは、対象範囲・基準面・流用区分・運搬距離・丸め方を確認しています。流用を数量で押さえることで、処分・購入の削減効果まで根拠を残せます。
発生土の流用計画は、数量で押さえられれば説得力のあるコスト削減策になります。切盛バランスや流用量の整理はご相談ください。考え方の基本は土量コスト計算の基本ガイド、ほかの記事は土量・コストの記事一覧にまとめています。
