東海エリアの食品工場・倉庫の在庫計測|ドローンで原材料・製品を正確に把握

食品工場・倉庫での原材料・製品の在庫把握は、一般の建材や土砂の計測とは異なる固有の難しさがあります。小麦粉・でんぷん・砂糖・飼料原料などの粉粒体はサイロや袋詰め山積みの状態で保管されるため、表面の形状が不定形になりやすく、目視や重量計だけでは体積換算に誤差が生じやすいものです。また、衛生管理が求められる環境への機材の持ち込みや、温湿度・粉塵への対策が計測手法の選定を左右します。こうした条件に対応できる手段として、地上型レーザースキャナや屋内対応の計測を活用した三次元計測が実務で採用されるケースが増えています。

三次元計測で何がわかるか

地上型レーザースキャナを使うと、対象物の表面形状を点群データとして取得し、体積を算出できます。サイロ内部の原材料、倉庫に積み上げられた製品パレット、原料フレコンバッグの山など、形状が複雑な対象であっても三次元の面として捉えられるため、単純な「長さ×幅×高さ」の近似計算より精度の高い体積値を得られます。

計測対象の例主な手法取得できる情報
屋内サイロ(粉粒体)地上型レーザースキャナ表面形状・体積・残量分布
倉庫内の原材料山積み地上型レーザースキャナ積み付け形状・体積・エリア別在庫量
製品パレット列地上型レーザースキャナ段数・空きスペース把握
屋外ヤードの原料保管RTK/PPK対応ドローン+地上型体積・安息角・崩れリスク面の把握

取得した点群データはTREND-POINT・TREND-ONEで処理し、体積計算結果をDWG・DXF・PDFで納品します。LAS/LAZ形式の点群ファイルもあわせて提供するため、社内の他システムでの再利用や、次回計測との比較が可能になります。

食品工場・倉庫固有の留意点

機材の衛生管理と異物混入回避

食品製造・保管エリアへ外部機材を持ち込む場合、機材表面の汚れ・部品の脱落・持ち込み物の管理が問われます。計測前にスキャナ本体・三脚・ケーブル類を清拭し、ネジや小部品の脱落がないか事前点検を行います。計測中は指定された動線を守り、不要な場所への立ち入りを避けます。工場側の入場ルール(専用服・マスク・ヘアキャップ等)にも準拠して作業します。

粉塵・温湿度への機材対応

小麦粉やでんぷんを扱う工場では空間に粉塵が舞いやすく、レーザースキャナのレンズ面や冷却孔への影響を考慮する必要があります。計測前後にレンズ保護カバーの確認と清拭を行い、計測中は粉塵の多い時間帯・工程を避けた時間設定を工場側と調整します。冷蔵・冷凍倉庫では結露がセンサーに影響することがあるため、温度順化の手順を設けます。

粉粒体の安息角と体積換算

小麦粉・砂糖・飼料原料などの粉粒体は、積み付けの状態によって表面の傾斜角(安息角)が変わります。同じ体積でも締まり方・含水率・粒度によって安息角が異なるため、スキャンで取得した体積値と重量換算に使う比重は、原材料ごとに工場側が保有する物性データと突き合わせる必要があります。計測側では表面形状の客観的な記録を提供し、比重・換算係数の設定は発注者側の管理基準に委ねる形が実務上の分担になります。

計測記録の客観性と保存

食品安全マネジメントの枠組みでは、工程・保管状態の記録を客観的かつ追跡可能な形で残すことが求められます。三次元スキャンによる計測は、計測日時・機材・処理条件が点群データとレポートに紐付いた状態で記録されるため、目視記録や手動計測より客観性の高い証跡になります。定期計測のサイクルを設ければ、在庫量の推移をデータとして蓄積できます。

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現場でよくある相談

  • 「サイロの中がどれだけ減っているか把握したい。上部の点検口から見ても底の状態がわからない」――開口部からスキャナを向ける手法など、サイロの形状・開口条件を聞いてから手法を提案している。
  • 「月次の原料棚卸しを現行の人力計測から切り替えたい。ただし工場ラインを長時間止められない」――スキャナは非接触・非破壊で短時間に取得できるため、ライン停止時間の短縮を前提に計測計画を組む。事前の動線確認と機材搬入ルートの確認が重要になる。
  • 「計測結果を社内の在庫管理システムに取り込みたい。どんな形式で出てくるか」――成果物はLAS・LAZ(点群)・DWG/DXF(断面図・平面図)・PDF(報告書)・体積計算表を基本セットとして提供しており、システム連携に必要な形式を事前に確認している。

東海エアサービスの実務での進め方

  • 事前ヒアリング:計測対象の材料種別・保管形態(サイロ/山積み/パレット)・衛生区分・入場条件・ライン稼働スケジュールを確認する。食品工場では入場前の衛生教育が必要な場合があるため、初回は工場担当者との事前打ち合わせを設ける。
  • 現地ロケハン:スキャナのセットアップ位置・電源確保・動線・搬入経路を確認する。粉塵量・照明条件・温湿度環境も現地で確認し、計測当日のリスクを洗い出す。
  • 計測・点群処理:地上型レーザースキャナで複数スキャン位置からデータを取得し、TREND-POINTで統合・体積計算を実施する。処理結果はDWG・PDF・LASで納品。
  • 報告書提出:体積計算の根拠(スキャン範囲・基準面の設定方法)を明記した報告書を付属する。定期計測の場合は前回データとの差分も記載する。
  • 見積確認時に必要な情報:計測エリアの広さと天井高/対象材料の種別と保管形態/衛生区分(一般区域か管理区域か)/計測可能な時間帯/成果物の希望形式/定期計測か単発か。測量業登録 第(1)-37730号・全省庁統一資格を保有し、愛知・三重・岐阜・静岡を中心に全国で対応している。

3D計測・現況の点群化

工場・在庫・施設の現況を点群で正確に把握

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