ダンプ車種と積載量の基本
残土の運搬台数を計算するとき、ダンプのサイズ選択ひとつで費用が大きく変わります。2t・4t・10tの3種類は積載量が単純に倍々になるわけではなく、土質ごとの比重と膨張係数を加味した実質m³換算が必要です。
車種別の基本スペック
| 車種 | 最大積載重量 | 荷台容積(概算) | 主な用途 |
|---|---|---|---|
| 2tダンプ | 2,000kg | 約1.0〜1.5m³ | 狭小現場・搬入路幅員4m未満 |
| 4tダンプ | 4,000kg | 約2.5〜3.5m³ | 住宅街・小〜中規模現場 |
| 10tダンプ | 10,000kg | 約6.0〜8.0m³ | 幹線道路アクセス可能な中〜大規模現場 |
土質別の比重と膨張係数
残土の重量は土質によって大きく異なります。締め固めた状態(地山)から掘削・運搬状態(ほぐし土量)へ変化するときに体積が膨らみます。この膨張率(L値)を考慮しないと台数が足りなくなります。
| 土質 | 地山比重(t/m³) | 膨張係数(L値) | ほぐし後の比重(目安) |
|---|---|---|---|
| 砂・砂質土 | 1.6〜1.8 | 1.10〜1.15 | 1.45〜1.60 |
| 普通土(ローム等) | 1.6〜1.8 | 1.20〜1.30 | 1.30〜1.50 |
| 粘性土・粘土 | 1.7〜2.0 | 1.20〜1.45 | 1.30〜1.50 |
| 岩砕・礫混じり土 | 1.8〜2.2 | 1.30〜1.50 | 1.30〜1.60 |
車種別・土質別の実質積載m³換算
計算式
積載可能m³(ほぐし)= 最大積載重量(t)÷ ほぐし後比重(t/m³)
ただし荷台容積の上限も制約になるため、重量制限と容積制限の小さい方が実際の積載量になります。
| 車種 | 土質 | 重量制限による上限m³ | 容積制限(目安) | 実質積載m³ |
|---|---|---|---|---|
| 2tダンプ | 砂質土 | 約1.30m³ | 1.0〜1.5m³ | 約1.0〜1.3m³ |
| 2tダンプ | 粘性土 | 約1.45m³ | 1.0〜1.5m³ | 約1.0〜1.4m³ |
| 4tダンプ | 砂質土 | 約2.60m³ | 2.5〜3.5m³ | 約2.5〜2.6m³ |
| 4tダンプ | 粘性土 | 約2.90m³ | 2.5〜3.5m³ | 約2.5〜2.9m³ |
| 10tダンプ | 砂質土 | 約6.50m³ | 6.0〜8.0m³ | 約6.0〜6.5m³ |
| 10tダンプ | 粘性土 | 約7.20m³ | 6.0〜8.0m³ | 約6.5〜7.2m³ |
ダンプ台数の計算方法(実務手順)
- 地山土量を算出:掘削断面や測量データから地山状態のm³を確定する
- L値(膨張係数)を乗じる:ほぐし土量 = 地山土量 × L値
- 1台あたりの積載m³で割る:台数 = ほぐし土量 ÷ 実質積載m³
- 往復時間×日作業時間から稼働台数を設定:1日の搬出量を逆算して工期を確定
この計算をブラウザ上で即時に行えるツールが無料土量計算ツールです。土質・掘削量・締固め率を入力するだけでダンプ台数まで自動算出できます。
車種選択の実務判断基準
- 搬入路の幅員・制限重量が最初のフィルター。10tが通れない現場は4t以下一択
- 1日の目標搬出量から逆算して車種と台数のバランスを決める
- 受入地の開場時間に合わせて往復サイクルを設計する
- 小規模(50m³以下)は2t・4tで十分。大規模(500m³超)は10tを基本に4tで補完する
まとめ
- 積載量は重量制限と容積制限の小さい方で決まる。土質比重の確認が必須
- 膨張係数(L値)を無視すると台数不足・工期遅延につながる
- 無料計算ツールで土質・量を入力すれば台数は即時算出できる
残土量の精密な事前把握にはドローン測量が有効です。東海エアサービスは15万円〜、水平精度±3cm・垂直精度±5cmで218件以上の実績。TEL: 050-7117-7141 / info@tokaiair.com
— TAS Technical Writing Team(技術記事監修)
東海エアサービスへのご相談
土量計算・残土処分のご相談
ドローンによる土量計算・残土コスト削減のご相談は東海エアサービスへ。無料の土量計算機もご利用いただけます。