建設ICT(ICT施工)とは、3次元データを活用して建設工事の生産性・品質を向上させる取り組みです。国土交通省が推進するi-Constructionの核となる技術で、ドローン測量・ICT建機・BIM/CIMを組み合わせた建設DXの第一歩です。
建設ICTとは
建設ICT(Information and Communication Technology)とは、測量・設計・施工・検査の各プロセスに3次元データとデジタル技術を活用し、業務効率化と品質向上を実現する取り組みです。
図解ICT土工の5つの段階
ICT土工は5つの段階からなり、当社は3次元起工測量、3次元設計データ作成、出来形の計測を受けます。
- 13次元起工測量着工前の現況を点群で測ります(当社が受けます)。
- 23次元設計データ作成ICT建機に読み込むLandXMLをつくります(当社が受けます)。
- 3ICT建機施工3次元設計データを読み込んだICT建機で施工します。
- 43次元出来形管理等施工後の形を測り、設計との差を確かめます(当社が受けます)。
- 53次元データ納品施工の3次元データを発注者に納めます。
i-Constructionとは
i-Constructionは、国土交通省が2016年から推進する「建設生産プロセスの生産性向上」政策です。3次元データを起工測量から竣工まで一貫活用することで、人手不足・高齢化という建設業界の課題に対応します。
対象工事はICT活用工事として発注され、落札業者が3次元起工測量・3次元設計・ICT建機・3次元出来形管理を実施します。
ICT施工の5ステップ
Step 1: 3次元起工測量
ドローンまたは地上型レーザースキャナで現況地形を計測し、3次元点群データ・DSMを作成します。
→ ドローン測量の詳細
Step 2: 3次元設計データ作成
設計図面をもとに、施工に使用する3次元設計データ(TINサーフェス)を作成します。LandXML形式で出力します。
→ LandXML形式とは
Step 3: ICT建機による施工
マシンガイダンス・マシンコントロール対応の建機で、3次元設計データに基づいた自動制御施工を行います。
→ マシンガイダンスとは / マシンコントロールとは
Step 4: 3次元出来形管理
施工完了部分をドローンまたはTSで再計測し、3次元設計データとの差分を確認します。国土交通省の出来形管理要領に準拠した帳票を作成します。
→ 4次元進捗管理とは
Step 5: 電子納品
点群データ・オルソ画像・出来形管理帳票をデジタルで納品します。
→ 電子納品とは
柱に貼った図面を確かめるヘルメット姿の技術者(写真はイメージです)
中小建設会社が導入するメリット
- 公共工事の評価加点: ICT活用工事の実績が総合評価の加点対象になる
- 工期短縮: 起工測量・出来形確認の工数が大幅削減
- 作業員の安全: 危険箇所での人力測量が不要になる
- 残土削減: 精密な出来形管理で切盛バランスが最適化
補助金・加点制度の活用
ICT施工に関連する補助金・加点制度として以下があります。(詳細は最新の公示内容を確認してください)
- 建設DX補助金(経産省系)
- 総合評価競争入札の技術評価加点
- 施工管理の省力化補助金
外注委託でコストを抑える方法
ICT施工で最もコストと時間がかかるのが「3次元起工測量」と「3次元出来形管理」です。この部分を測量専門会社に委託することで、ICT建機への投資なしにICT活用工事に対応できます。
東海エアサービスでは以下を一括で提供します。
- ドローンによる3次元起工測量
- 3次元設計データ(TIN/LandXML)作成
- 3次元出来形計測・管理帳票作成
- 電子納品用データセット
図解成果物と納品の形式
点群はLAS・LAZ、オルソ画像はGeoTIFF、図面はDXF・DWG、3次元設計データはLandXMLで納めます。
| 成果物 | 形式 |
| 点群 | LAS・LAZ |
|---|
| オルソ画像 | GeoTIFF |
|---|
| 図面 | DXF・DWG |
|---|
| 3次元設計データ | LandXML |
|---|
| BIM/CIM向けの3次元モデル | IFC・OBJ |
|---|
| 土量計算書 | PDF・Excel・CSV |
よくある質問
Q. i-ConstructionとICT施工の違いは何ですか?
A. i-Constructionは国土交通省の政策・制度の名称です。ICT施工はその具体的な実施内容(3次元測量・ICT建機・電子納品)の総称です。i-Constructionの実現手段がICT施工と考えると分かりやすいです。
Q. 小規模工事でもICT施工は必要ですか?
A. 国土交通省は小規模工事へのICT活用も推進していますが、強制ではありません。ただし、総合評価での加点を狙う場合や、将来の義務化に備える意味では早期導入が有利です。
Q. 自社でICT建機がなくてもICT施工に対応できますか?
A. 対応できます。3次元起工測量・出来形管理を外注委託し、施工は従来建機で行うことも可能です。東海エアサービスがデータ作成部分を担当します。
Q. ICT活用工事の申請書類作成は難しいですか?
A. 初回は手続きが複雑に感じますが、定型化されています。東海エアサービスでは申請書類作成のサポートも行っています。
Q. 費用はどれくらいかかりますか?
A. 3次元起工測量〜出来形管理まで一括委託する場合の費用は、現場規模・工種によって変動します。公共工事の加点メリットと比較すると費用対効果が高いケースが多いため、現場条件を踏まえた見積もりでご確認ください。
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